みんがくは、東京学芸大学と教育現場における生成AI活用に関する共同研究を⾏うことを発表した。教師と生成AIが、協働して授業を実施していくためのツール開発が目的だという。
昨今、教育における生成AIの活用が注目されており、より効果的な教育の提供のための新しい取組みが求められている。このような背景のもと、先生が生成AIを活用して授業を実施するシステムの開発、および個別最適化した、より質の高い教育の提供の実現を目指すという。
共同研究では、未来を担う子供たちの学びにどう貢献できるのかを深く探求し、AIと人が協働する新しい学びのモデルを構築する。AIを単なる学びの代理ではなく、深い学びを支援するツールとして活用し、主体的に学ぶ環境を産学連携で探求する。
研究では、第20回 日本e-Learning大賞「経済産業大臣賞」を受賞したテクノロジーを活用した「スクールAI」を利用する。生徒がその日に学習した内容を、生徒自身で振り返り、次の学習につなげていけるようコーチング形式で生成AIと対話を進めていく。
このアプローチにより、生徒の自主性と理解を促進し、生成AIの導入が教育現場でいかに効果的か、教師の負担を減らし、学習体験を豊かにすることができるかを検証する。
研究実施場所は、東京学芸大学芸術・スポーツ科学系 鈴木直樹研究室。研究メンバーは、鈴木直樹准教授と藤村聡客員准教授。また、東京学芸大学附属特別支援学校の岩井祐一教諭、みんがく代表取締役 佐藤雄太氏も参画する。
研究は、教師と生成AIが協働して授業を実施していくためのツール開発を目的としている。ここで対象とするツールは、授業の中でグループ学習を実施し、生成AIを使って学習課題を解決するうえでの支援となる発問をしたり、評価情報を提供したりできるシステムを開発し、その検証を行うとしている。