東京都立大学は2023年8月28日、同大学プレミアム・カレッジの特任教授が海外出張中に学生らの個人情報が入ったノートパソコンの盗難被害に遭ったことを公表した。現時点で、第三者への流出や不正使用による被害などは確認されていないという。
ノートパソコンは、東京都立大学プレミアム・カレッジ特任教授の個人所有。8月27日午後7時ごろ、ドイツからオランダへ電車で移動中に盗難された。
このノートパソコンには、都市環境学部生・都市環境科学研究科生68人、プレミアム・カレッジ生31人、計99人分の学生の氏名、学修番号、住所、電話番号、メールアドレスが保存されていた。また、2020年度以降にこの教員が担当した授業の学生提出レポート、同窓生226人の氏名やメールアドレスなども含まれていた。
東京都立大学によると、ノートパソコンにはパスワードを設定しており、現時点で個人情報の第三者への流出や不正使用による被害などの事実は確認されていない。
今回の事案を受け、東京都立大学は「関係者の皆様には、ご不安をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。今後、本件に関する事実が確認された場合には、速やかにお知らせいたします。また、情報管理のさらなる徹底に全学をあげて取り組み、このようなことが起こらないよう努めてまいります」とコメント。教職員に対する個人情報管理、情報機器などの保管や管理の徹底を周知し、より個人情報管理が徹底されるよう全学的な検討・対策を行うとしている。