マモルとアルプス・システム・インテグレーション(以下、ALSI)は2023年5月9日、業務提携を公表した。両社のサービスが連携することにより、GIGAスクール端末でのいじめの早期発見・対策等、早期解決に向けた取組みを推進していくという。
文部科学省発表の2021年度の調査によると、「小・中・高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数」は増加傾向にあり、そのうち「パソコンや携帯電話等を使ったいじめ」は2万1,900件で、こちらも前年度比3,030件増と増加傾向にある。特にGIGAスクール構想下で1人1台端末が普及した現在、端末を利用したいじめも報告されており、これからますます深刻化していくことが予想される。
今回、マモルとALSIの業務提携により、マモルのいじめ防止相談ツール「マモレポ」と、ALSIが提供するクラウド型次世代Webフィルタリングサービス「InterSafe GatewayConnection」で利用できる、Webアクセスログ分析ツール「InterSafe LogNavigator」との連携を促進する。
先生やシステム管理者が児童生徒の問題行動を発見した際、児童生徒からの相談を促したり、その内容を学校や教育委員会が把握することで、対応の検討や見守り等につなげ、早期解決を図ることができるようになるという。その他、いじめ相談に関する対応や、解決に向けた対応フローのデータ化、相談サービスについても取り組んでいく予定。
マモル代表取締役の隈有子氏は、今回の連携について「それぞれの強みを活かし、いじめ対策に取り組むことによって、相乗効果が起こることを期待するとともに、このような社会課題に対する取組みが大きな広がりとなることを期待しています」とした。