京セラコミュニケーションシステムは2023年5月9日、学校向けクラウド型図書館システム「ELCIELO for School」の提供を開始した。紙の本と電子書籍の一元管理や公共図書館との連携を実現し、GIGAスクール端末を活用した児童生徒の読書意欲を向上を目指す。
長年にわたり図書館システムを開発運営してきた京セラコミュニケーションシステムは、2002年にWebアプリ型の公共図書館システム「ELCIELO(エルシエロ)」を業界に先駆けリリース。毎年のバージョンアップや最新機能の追加等により進化を続け、2023年4月現在、東京23区内で導入数No.1の図書館システムとなっている(同社調べ)。
今回、そのELCIELOを小中学校向けに特化して開発したクラウド型図書館システム「ELCIELO for School」をリリース。紙の本だけでなく、電子書籍や音声読み上げコンテンツのオーディオブック等も一元管理でき、児童生徒がGIGAスクール端末等からシステムへログインすることで、図書館、自宅と場所を問わず手軽に紙の本や電子書籍等の電子コンテンツを検索し利用できるようになる。
また、ELCIELOを導入している自治体では、システムを連携することで学校図書館の書籍だけでなく、地域の公共図書館の蔵書や電子書籍の検索・利用も可能になる。
近年、学校図書館においても電子書籍の導入検討が進みつつあるが、紙の本と電子書籍をそれぞれ別のシステムで管理している場合が多く、管理の煩雑さや児童生徒が読みたい書籍をすぐに探せないといった課題も見られるという。「ELCIELO for School」は、こうした新たな学校図書館における課題を解決し、児童生徒の読書への興味促進と意欲向上を支援する。
なお、今後は専門機関と連携し、授業のねらいを達成する確かな教材選定のサポートや、単元への関連度が高い教材情報の提供等、教科書の単元に即した図書・コンテンツの推薦情報を提供予定だという。