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東京都立学校、帯域確保型インターネット接続環境を整備

 インターネットイニシアティブは2023年3月、東京都立学校248校(島しょ地域を除く高校、特別支援学校、中学校、小学校)に学習用途トラフィックの増大に対応した、帯域確保型インターネット接続環境を構築した。公立学校への一斉導入は国内初。

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帯域確保型のインターネット接続サービス:提供イメージ
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2023年3月、東京都立学校248校(島しょ地域を除く高校、特別支援学校、中学校、小学校)に学習用途トラフィックの増大に対応した、帯域確保型インターネット接続環境を構築した。公立学校への一斉導入は国内初だという。

 2020年4月より本格的にスタートしたGIGAスクール構想では、新型コロナウイルス感染症による対応にともない、実施が前倒しされたことで環境整備が急速に進んだ。しかし、今後はデジタル教科書やデジタル教材、コンピュータを使用した試験方式CBT(Computer Based Testing)等のさらなる利用増加が見込まれ、当初想定されていた利用帯域や、現在のフレッツ回線を使ったベストエフォート型のローカルブレイクアウト構成では、増大するトラフィックへの対応が難しくなってくると予想。都立学校においても学習用途でのインターネットの利用が急増しており、既存のネットワーク環境では帯域不足や遅延等の課題が生じていたという。

 東京都教育委員会では、次期インターネット接続環境の検討を進める中で、文部科学省が公表しているGIGAスクール構想導入の手引きに記載されている参考値をもとに、1校あたり2Gbpsの帯域を確保すること、また導入から5年以上は継続利用できる環境であることを要件に、新たなインターネット接続環境等の導入を検討した。

 その結果、1校ごとの帯域を確保するため、各校に専用線による帯域確保型のインターネット接続サービスを導入することとし、インターネットイニシアティブの事業提供が決定。2023年3月より、インターネット接続サービスやURLフィルタリングサービス等の提供を開始しているという。

 インターネットイニシアティブでは、今後も教育現場が快適かつ安全にインターネットを利用できる高品質なネットワーク環境の提供を通じて、GIGAスクール構想の推進をサポートしていくとしている。

《木村 薫》

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