教育業界ニュース

大学3年時に1次選考、2024年度教採試験から導入…福井県

 福井県教育委員会は2023年2月28日、2024年度福井県公立学校教員採用選考試験のおもな変更点について公表した。講師経験者等に対する第1次選考免除の拡充や、大学3年時の第1次選考(仮称)を導入。第1次選考では新たに「東京会場」も設け、受験者を確保するねらい。

教育行政 教育委員会
福井県公立学校教員採用選考試験情報
  • 福井県公立学校教員採用選考試験情報
  • 福井県

 福井県教育委員会は2023年2月28日、2024年度(令和6年度)福井県公立学校教員採用選考試験のおもな変更点について公表した。講師経験者等に対する第1次選考免除の拡充や、大学3年時の第1次選考(仮称)を導入。第1次選考では新たに「東京会場」も設け、受験者を確保するねらい。

 今回公表された、2024年度福井県公立学校教員採用選考試験のおもな変更点は4点。即戦力として活躍できる教育を採用するねらいから、県内講師として通算5年を経過した受験者については第1次選考を免除する。

 また、採用選考の勉強や教育実習等、多くの準備が求められる大学4年時の負担を軽減し、採用試験に取り組みやすい体制をつくるため、大学3年時に前倒しで第1次選考を受験可能とする。大学3年時に第1次選考を合格した場合は、次年度の採用選考試験において第2次選考から受験でき、第1次選考に合格できなかった場合でも、「一般・教職」試験が基準点に到達していれば次年度の採用選考試験において第1次選考一部免除で受験することができる。

 この他、小学校、中学高校の国語・社会・数学・理科、中学の技術、高校の農業・工業・商業・情報、特別支援学校の校種・教科等では、第1次選考試験の東京会場を新設。出願手続きも電子申請に一本化し、申請時や受験時の負担軽減も図る。

 教員採用試験の受験者数減少は全国的に大きな課題となっており、第1次選考の大学3年時への前倒しや条件付きの第1次選考免除は、東京都や群馬県、横浜市等、他自治体でも導入の動きがみられる。

 2024年度福井県教員採用選考試験は、7月1日・2日に第1次選考を、8月3日~4日、7日~10日に第2次選考を実施。詳しい内容については、4月下旬公表予定の「令和6年度福井県公立学校教員採用選考試験実施要項」にて確認のこと。

《畑山望》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top