オープンキャンパス参加を「推奨」と回答した高校教員は9割を超え、比較検討の場よりも「出願意欲を高める場」として期待していることが、リクルート進学総研が2023年2月7日に発表した調査結果から明らかとなった。
「高校教育改革に関する調査2022」は、リクルートが運営する「リクルート進学総研」が、全国の全日制高校4,721校を対象に郵送とインターネットで実施。調査期間は2022年8月4日~9月9日、有効回答数は943件。
高校教員に、進路検討におけるオープンキャンパス参加について尋ねたところ、「強く推奨」が59.7%、「まあまあ推奨」が34.5%と、高校教員の94.2%が推奨していることがわかった。
推奨理由1位は「雰囲気を知り具体的なイメージを形成するため」23.3%、ついで「志望校への意欲・モチベーション維持・向上のため」21.7%、「入学後のミスマッチの防止・齟齬の解消」19.9%。一方、下位は「比較検討」「選択肢拡大」「面接対策」が並ぶ結果となった。このことから、進路指導においてオープンキャンパスは「比較検討する場」ではなく、参加前に志望校についての情報収集したうえで「志望校への出願意欲を高める場」としての期待が高いことがわかる。
大短進学率別にみると、進学率70%以上層の1位は「志望校への意欲・モチベーション維持・向上のため」28.7%で、70%未満層の同項目16.3%より10ポイント以上高い。一方、70%未満層1位は「雰囲気を知り具体的なイメージを形成するため」24.6%、2位は「入学後のミスマッチの防止・齟齬の解消」21.0%で、いずれも70%以上層より高く、進学率によって推奨理由に違いがみられることが明らかとなった。
進学者(浪人含む)が、進路選択においてもっとも役立った情報源は「オープンキャンパス・学校見学会」21.3%が最多で、「高校の先生からの情報やアドバイス」10.4%、「学校案内やパンフレット」10.3%を抑える結果となった。
「高校教育改革に関する調査2022」の全文はリクルート進学総研のWebサイトで閲覧できる。Webサイトではこの他、高校生や高校生の保護者、高校教員、高等教育機関等、進路選択に関する調査を実施、情報を発信している。