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メタバース教育活用、9割以上が期待…キーワードは不登校・英語

 教育分野でも注目を集める「メタバース」について、保護者の9割が認知し、教育分野でのメタバース活用についても9割以上の保護者が期待を寄せていることが、イー・ラーニング研究所の調査から明らかになった。

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 教育分野でも注目を集める「メタバース」について、保護者の9割が認知し、教育分野でのメタバース活用についても9割以上の保護者が期待を寄せていることが、イー・ラーニング研究所の調査から明らかになった。

 イー・ラーニング研究所は、2023年1月7日~23日の期間、子供を持つ保護者を対象に「教育とメタバースに関する意識調査」を実施。351人の回答を得た。

 メタバースの認知度は95%にのぼるものの、78%はメタバース未体験であり、実体験が伴わない中メタバースの存在自体の認知度は着実に拡大しているようすがみられる。教育分野でのメタバース活用については、92%が「興味がある」と回答。具体的には、「不登校の子供への支援」がもっとも多く、ついで「学校や塾での授業」「体験授業」への期待が集まった。メタバースの技術でより高度な教育を目指す活用とは別に、新しい通学の手段や現在困難を抱える子供たちの支援としての活用に高い関心がみられる。

 メタバースを活用した教育に期待する点を複数回答で聞いたところ、「時間や場所等の制約がない」「普段経験できないことを安全に体験し学べる」との項目に意見が集まり、それぞれ7割以上が回答した。一方で、メタバースを活用した教育における不安点は、1位「VRヘッドセット等の特別な機器が必要」、2位「現実世界でのコミュニケーションが減ってしまう」となり、いずれも約半数の回答が集まった。

 メタバースの教育分野での活用は、いつでもどこでも非日常的な体験ができることへの期待が高い一方、インフラ整備や現実のコミュニケーションとのバランスにハードルを感じていることがうかがえる。

 メタバースを活用して欲しい場所は、1位「学校」、2位「オンライン講座」、3位「自宅」。メタバースに関連した気になるトレンドワードでは、「バーチャル留学」「VR英会話」に半数以上の回答が集まり、自宅にいながら外国人とのコミュニケーションや、語学力を身に付けられる「メタバース×英語学習・英語体験」に魅力を感じる人が多いことがわかる結果となった。


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《畑山望》

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