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厚労省、保育施設の「虐待」実態調査へ

 保育施設での園児虐待が相次いでいることから、厚生労働省は2022年12月27日、不適切な保育への対応について実態調査を行うと発表した。自治体や保育施設に対して、2023年2月3日を期限に回答を求めている。

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  • 自治体等における虐待等の不適切な保育への対応等についての調査票(一部)

 保育施設での園児虐待が相次いでいることから、厚生労働省は2022年12月27日、不適切な保育への対応について実態調査を行うと発表した。自治体や保育施設に対して、2023年2月3日を期限に回答を求めている。

 静岡県裾野市の保育園での園児虐待等、全国で同様の事案が相次いでいることを受け、厚生労働省は保育施設での虐待といった不適切な保育の通報があった場合の自治体での対応・体制や、現場の実態について調査する。

 調査項目の1つである「不適切な保育」とは、「子供ひとりひとりの人格を尊重しない関わり」「物事を強要するような関わり・脅迫的な言葉がけ」「罰を与える・乱暴な関わり」「子供ひとりひとりの育ちや家庭環境への配慮に欠ける関わり」「差別的な関わり」の4つ。また、虐待とは、「身体的虐待」「ネグレクト」「性的虐待」「心理的虐待」の4つの行為類型を指す。調査時点は、2022年4月1日~12月28日。

 調査結果を踏まえ、不適切な保育が施設内外への相談等を通じて早い段階で改善を促され、虐待を未然に防止できるような環境・体制づくりにつなげていくとしている。

《工藤めぐみ》

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