文部科学省は、2022年度国立大学改革・研究基盤強化推進補助金の2次募集分の採択結果を公表した。1次募集の採択10件に加え、信州大学、兵庫教育大学、島根大学 、徳島大学、東海国立大学機構の5法人を新たに選定した。
同補助金は、地域や特定分野中核として強み・特色ある教育研究活動に取り組む国立大学法人と、トップレベルの教育研究の展開を目指す国立大学法人を対象に、大学経営における高水準の教育研究を推進するために必要となる経費を補助するもの。事業期間は4年間。
2次募集は9月28日~10月24日の期間に公募を行い、申請のあった12法人について、11月上中旬に有識者会議における審査(ヒアリングを含む)を実施した。
2次募集で選定されたのは、地域や特定分野の中核として強み・特色ある教育研究活動に取り組む信州大学、兵庫教育大学、島根大学 、徳島大学、東海国立大学機構の5法人。
このうち、信州大学は地方の中核的な総合大学としてこれまで培ってきた地域との産学連携を基盤に、リカレントを含む教育面での強化を含む構想を提案。他の国立大学にはあまり見られない改革の要素が評価された。
徳島大学は、医光融合による人材育成、研究連携等を糸口にした経営改革を提案。東海国立大学機構は、前回申請時より名古屋大学との連携面が補強され、同事業の位置づけが明確になったこと等が評価に繋がった。
◆2022年度国立大学改革・研究基盤強化推進補助金採択一覧(2次募集)
・信州大学「大学総合司令塔:信州大学アドミニストレーション本部の形成と新人材「UA、UEA、IRer、ccURA」、教育重点型教員及び研究重点型教員の先駆的活用による、地方創生と大学経営改革の推進」
・兵庫教育大学「民間企業等との連携による自律した学習者を育てる教師の養成プラットフォームの構築」
・島根大学「先鋭研究領域創出を起点とした大学経営改革~材料エネルギー学部をロールモデルとして~」
・徳島大学「経営改革を基軸とした地域から世界の課題を解決する医光共創モデルの展開」
・東海国立大学機構「研究体制改革による大学経営基盤好循環の形成~生命科学分野へのリソース集中を端緒とする研究力強化~」