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東京大、女性リーダー育成を始動…300名新規採用へ

 東京大学は2022年11月18日、女性リーダー育成に向けた施策「UTokyo男女+協働改革 #WeChange」を始動したことを発表。教職員や学生を含む大学構成員全員の意識改革に取り組むとともに、2027年度までに女性教授・准教授の約300名採用を目指す。

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女性リーダー育成に向けた施策「UTokyo 男女⁺協働改革 #WeChange」
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  • 東京大学男女共同参画室

 東京大学は2022年11月18日、女性リーダー育成に向けた施策「UTokyo男女+協働改革 #WeChange」を始動したことを発表。教職員や学生を含む大学構成員全員の意識改革に取り組むとともに、2027年度までに女性教授・准教授の約300名採用を目指す。

 東京大学は10月、2022年度(令和4年度)科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」に新規取組機関として採択。この事業を通じ、女性リーダーの育成に向けた施策「UTokyo 男女+協働改革#We Change」を開始する。

 プロジェクトでは、2022年度~2027年度の6年間で、女性教員増加率を過去10年の2倍となる、教授141人・准教授165人を新規採用する計画。具体的には、若手女性研究者スキルアップ支援、研究チームリーダー育成コース、女性教員幹部養成プログラムを実施し、大学院生からシニアまでのシームレスな女性研究者キャリアアップを支援する。

 また、女性上位職の持続的増加には、大学構成員全員がダイバーシティへの理解を深めることが必要不可欠であることから、ジェンダー・ジャスティス研修・啓発に加え、男女別研究者活躍データの可視化、ワーク・ライフ・バランス推進サポートを行う。

 2027年度までに女性教員比率25%、博士学位取得者の女性比率30%を目標に掲げ、従来の給与水準にとらわれない年俸を設定、教授・準教授の人件費を一定期間サポートする等の施策を実行することで、好循環を生み出し、東京大学のジェンダー多様性と包摂性を飛躍的に進める。あわせて、5か年計画で各部局の副研究科長クラスで構成される女性教員雇用推進施策に共有の場を設置し意見交換も行う。


《川端珠紀》

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