文部科学省は2022年9月22日、各大学や高等専門学校に対し「大学拠点接種」での追加接種(オミクロン株対応)実施にあたっての留意点等について通知した。申請方法や3回目接種の際に実施した財政支援策を継続すること等、必要事項の周知を呼びかけている。
厚生労働省は9月20日付で事務連絡「オミクロン株に対応した新型コロナワクチンの職域追加接種の開始について」を発表。従来ワクチンによる初回接種(1・2回目接種)および追加接種(3回目接種)と同様、企業や大学等における職域単位でのオミクロン株対応ワクチンの追加接種(以下「職域追加接種(オミクロン株対応)」)の実施開始について通知した。
厚生労働省の発表によると、職域追加接種(オミクロン株対応)は地域の負担軽減を目的に10月下旬以降に職域単位での接種を開始。職域追加接種の実施・運営方法は、基本的にこれまでの職域接種と同様(一部手続きを変更)としている。職域追加接種(オミクロン株対応)で使用するワクチンは、モデルナ社のオミクロン株(BA.1)の2価ワクチンを使用する。
職域追加接種(オミクロン株対応)の実施対象は、初回接種(1・2回目接種)または追加接種(3回目接種)時に職域接種を実施した大学等のうち、実施を希望する学校。実施にあたっての留意点として、申請の際は厚生労働省が通知した資料を熟読のうえ申請を行うこととし、追加接種(3回目接種)と同様、文部科学省の「大学等ワクチン接種加速化検討チーム」への事前相談は不要としている。
また、職域接種実施の支援策として、職域追加接種(オミクロン株対応)の実施にあたっても、追加接種(3回目接種)時と同様の財政支援策を継続することが決定。財政支援を希望する場合は、改めて文部科学省に地域貢献認定の申請を行い、地域貢献の認定を受ける必要がある。職域追加接種における地域貢献の認定に関する申請時期は11月以降を予定しているが、具体的な時期や方法等については、改めて文部科学省から周知を行う。