現在学校現場では、多様化・複雑化した教育課題に対応するために、教員が抱える業務が増加している。そのため心身の不調をきたした教員の休職等により、子供たちの学びや学校運営への影響が少しずつ増加してきている。しかし、管理職にとって、それぞれの教員がその時々でどれくらいの負担があるのか把握することは難しく、なかなか改善にいたらないのが現状だ。
そこで、エデュテクノロジーでは、管理職が事前に教員の体調等のデータから心身の健康状態を把握し、危機的な状況を未然に回避する選択ができれば、リスクの回避につながるのではないかと考案。久喜市教育委員会と連携し、BIツールを活用した「管理職のスピーディーかつデータドリブンな意思決定を促す実証研究」を始動することとなった。
実証研究では、教員ひとりひとりの心身の状態や、学校で起きていること等のデータをBIツールを用いて、即時的・効率的にレポートとして可視化する。そしてレポートの管理職による活用方法を、エデュテクノロジーおよび久喜市教育委員会による「管理職のスピーディーかつデータドリブンな意思決定を促す実証研究」で明らかにしていく。同時に、教員のメンタルヘルス向上を含め、学校組織運営の適正化につなげることができるのか、課題解決への有効性についても実証する。
具体的には、教員は毎日、「体調」や「やる気」「退勤予定時刻」等を簡単なアンケート形式で端末に入力する。教員が入力した健康状態のデータは、BIツールが分析・可視化し、レポートにまとめられ、毎日3回(朝・昼・下校前)と月1回、教員と管理職のメールに通知される。
管理職は、 BIツールによって視覚化されたデータから、教員の心身の健康状態を確認。これまでの健康状態の把握ではチェックしきれなかった変化を見逃すことなく、確認することができる。そこから、教員への声かけや業務の割り振り等、リスク回避のための対応につなげることが可能になると考えられる。その後は、管理職がデータを活用することで、学校運営を行うための意思決定にどのような貢献があったかを、ヒアリングやアンケート等で明らかにしていく。
久喜市立砂原小学校と久喜市立鷲宮中学校では2022年5月より、すでに教員が健康状態等を入力し、BIツールによるデータを管理職に伝えるという取組みが始まっている。
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