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園児の置き去り事故防止、スマホアプリ「QRだれドコ」

 フルティフルは2022年6月2日、園児の置き去り事故を防止するためのスマホアプリ「QRだれドコ」のサービス開始を発表した。園がQRコードを持った園児の出入りを確認できるシステムで、保護者の要望に応じて、園と保護者間で情報を共有することができる。園児199人まで無料。

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「QRだれドコ」使用イメージ
  • 「QRだれドコ」使用イメージ
  • 「QRだれドコ」管理画面
  • 「QRだれドコ」仕組み
  • 「QRだれドコ」
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 フルティフルは2022年6月2日、園児の置き去り事故を防止するためのスマホアプリ「QRだれドコ」のサービス開始を発表した。園がQRコードを持った園児の出入りを確認できるシステムで、保護者の要望に応じて、園と保護者間で情報を共有することができる。園児199人まで無料。

 近年、保育園・幼稚園の送迎バスや園外活動において園児が置き去りになる事故が取り上げられ、2017年以降の4年間に、東京都に報告された置き去り事故だけでも94件にのぼる。一方、園で働く保育者の肉体的・精神的負担は増加傾向にあり、保育士からみた「負担となるもの」についての調査では、保育士不足、保護者の苦情、持ち帰る仕事が上位5位にランクインし、保育者の負担軽減も急務となっている。

 「QRだれドコ」は、スマホで利用できるクラウドサービス。園と保護者のリアルタイムな情報共有によって置き去り事故を限りなく0に近づけ、同時に保護者への報告負担を軽減する小型サービスとして開発された。バスの乗降時・移動中に園児のQRコードをスキャンして乗車情報を自動記録、施設に入るときも同様にスキャンすることで確実に入園したことがわかる。また園外から帰るときにスキャンすれば、園児が全員いるか、いない場合誰がいないのかを直ちに確認することができる。

 QRコードにはニックネームと重複を防ぐためのランダム文字の情報のみが含まれており、万が一、QRコードを紛失しても重要な個人情報が漏れることはない。「QRだれドコ」のサーバーは米国SalesForce社によって運用。サーバーと端末間で送受信するデータはSSL技術を使って暗号化されているため、セキュリティ面も安心といえる。

 「QRだれドコ」は、保育園・幼稚園であれば園児199人まで無料で利用することができる。

《川端珠紀》

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