文部科学省では、外国人児童生徒等の教育の充実を図るため、2021年度に教職員・支援者向け研修用動画と外国人児童・保護者向け動画コンテンツ(日本語・英語・中国語・ベトナム語・スペイン語・ポルトガル語・フィリピノ語の7言語)を制作。文部科学省Webサイトで公開している。
今回、外国人児童生徒等の母語が多様化していることを踏まえて、外国人児童・保護者向け動画コンテンツについて、さらに韓国・朝鮮語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語、カンボジア語、ネパール語、モンゴル語の7言語版を追加制作。ウクライナから子供を含む避難民の受入れが進められている状況を踏まえ、就学支援に活用できるよう、ウクライナ語版も制作した。
文部科学省によると、現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、新規の来日は少なくなっているが、それでもなお学校に在籍する外国人児童生徒や日本語指導が必要な児童生徒は増加している。2021年度速報値によると、公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数は、外国籍の児童生徒が4万7,627人、日本国籍の児童生徒が1万726人の計5万8,353人。また、2022年5月18日までにウクライナからは、3歳以上18歳以下の避難民251人が入国している。
動画コンテンツは、計15言語に対応した「はじめまして!今日からともだち」「おしえて!日本の小学校」の各2種類。来日直後や初めて日本の学校に就学するような外国人児童生徒・保護者に向けて、日本の小学校の学校生活のようすや習慣等をわかりやすく紹介している。各動画は10分程度。文部科学省YouTube公式チャンネルに掲載しており、誰でも無料で視聴できる。
文部科学省Webサイトでは、動画コンテンツで使用している絵カードのPDFも掲載しており、初期指導等に活用できる。また、動画のセリフの対訳資料も掲載。教員・指導員が各言語版の内容を把握する際に役立てることができる。