文部科学省は2022年5月13日、学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況に関する調査結果を公表した。4月に感染の報告があった幼稚園児、小中高生は10万9,095人。2月の24万5,657人をピークに減少傾向にある。 文部科学省は、学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況を把握するため、「新型コロナウイルス感染状況把握調査」を実施している。今回、2020年6月1日から2022年4月30日までの感染状況を取りまとめた。調査対象は、全国の国公私立幼稚園、小学校、中学校、高等学校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校の幼児児童生徒と教職員。 2022年4月の新型コロナウイルスの感染者数は、幼稚園2,760人、小学校6万2,849人、中学校2万795人、高校2万1,874人、特別支援学校817人の計10万9,095人(陽性診断日、学校種について報告のないものは含めていない)。2月の24万5,657人、3月の15万469人から減少が続いている。 1月1日~4月30日に感染が確認された児童生徒等の感染経路は、すべての学校種を通じて「感染経路不明」がもっとも多く、ついで「家庭内感染」だった。学校内感染の経路については、「同一クラス」が多く、幼稚園62%、小学校78%、中学校40%、特別支援学校63%を占めた。「同一部活動」は高校が54%、中学校が32%と多かった。 4月1日~30日の期間、同一の学校で感染者が5人以上確認された事例は、小学校2,496人、中学校939人、高校738人、特別支援学校38人であった。 今後の施策の対応方針について、文部科学省は今回の調査結果も踏まえつつ、関係省庁や学校の設置者等と連携し、引き続き、感染対策の徹底に取り組んでいくとしている。