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【GW2022】長期休暇の学習、保護者の4割「不安」

 ゴールデンウィーク等の長期休暇の学習について、親世代の約4割が不安を抱えていることが2022年4月21日、イー・ラーニング研究所の調査結果から明らかになった。コロナ禍で学習意欲の低下を実感している保護者は6割以上にのぼった。

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子供のゴールデンウィーク等の長期休暇における学習に関する不安はあるか
  • 子供のゴールデンウィーク等の長期休暇における学習に関する不安はあるか
  • 不安の内容
  • 長期休暇にさせたい学習
  • コロナ禍になってから子供の学習意欲は低下しやすくなったと思うか
  • 子供の学習意欲の低下の原因
  • 子供の学習意欲が低下した際に、どのような学習方法の工夫が必要だと思うか
 ゴールデンウィーク等の長期休暇の学習について、親世代の約4割が不安を抱えていることが2022年4月21日、イー・ラーニング研究所の調査結果から明らかになった。コロナ禍で学習意欲の低下を実感している保護者は6割以上にのぼった。

 「2022年:ゴールデンウィーク等の長期休暇の学習に関する調査」は2022年3月3日~27日、全国の20代~50代の子供のいる保護者390人を対象に紙回答で実施した。

 2021年のゴールデンウィークの過ごし方は、コロナ禍で全国的に都道府県間の移動自粛を求められていたこともあり、「自宅でゆっくり過ごす」が圧倒的に多かった。一方、2022年のゴールデンウィークの過ごし方については、「特に決めていない」がもっとも多く、半数近くを占めた。いまだ予断を許さない新型コロナウイルス感染状況下において、予定を決めかねている家庭が多いことがわかった。

 「子供のゴールデンウィーク等の長期休暇における学習に関する不安はあるか」との質問に対しては、約4割が「はい」と回答。不安の内容は、「自分で学習に取り組めるか」がもっとも多く、「計画的に学習できるか」「モチベーション維持ができるか」と続いた。長期休暇にさせたい学習は、「苦手克服」が最多、ついで「振り返り総括」で、約3割は「先取学習」「反復学習」にも関心があった。

 「コロナ禍になってから子供の学習意欲は低下しやすくなったと思うか」という問いには、6割以上が「はい」と回答。子供の学習意欲の低下の原因は、「メリハリをつけにくくなったこと」が最多だった。相次ぐ休校やオンライン授業の導入により自宅で学習する機会が増え、オンオフの切り替えが難しい状況であることがわかる。また、「自宅での学習時間が増えたこと」「切磋琢磨する友達等がいないこと」という回答も多く、子供が自宅で自ら学習するための工夫が求められていることがうかがえる結果となっている。

 「子供の学習意欲が低下した際に、どのような学習方法の工夫が必要だと思うか」との質問に対しては、「オンライン教材を活用する」「動画コンテンツを活用する」が上位となった。イー・ラーニング研究所では「ITを活用した学習方法が教育のニューノーマルとなった今、子供の学習意欲の低下防止という面においても『オンライン教材の活用』や『動画コンテンツの活用』への期待が高まっている」と分析している。
《奥山直美》

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