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小児ワクチン副反応、12歳以上より低い頻度…厚労省

 厚生労働省は2022年4月13日、新型コロナワクチン接種後の小児(5~11歳)の副反応事例を公表した。4月1日までに副反応疑いとして医療機関から13件の報告があったが、回復や軽快が確認されており、12歳以上の1回目接種後と比較して報告頻度は低いという。

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小児(5~11歳)の新型コロナワクチンにおける副反応疑い報告の概要
  • 小児(5~11歳)の新型コロナワクチンにおける副反応疑い報告の概要
 厚生労働省は2022年4月13日、新型コロナワクチン接種後の小児(5~11歳)の副反応事例を公表した。4月1日までに副反応疑いとして医療機関から13件の報告があったが、回復や軽快が確認されており、12歳以上の1回目接種後と比較して報告頻度は低いという。

 4月13日開催の専門部会で報告された。小児(5~11歳)の新型コロナワクチンは、2月末に接種を開始。3月20日までに推定21万5,368回の接種が行われた。

 副反応疑い報告制度において、小児(5~11歳)ワクチン接種後の副反応疑いとして3月20日までに報告があったのは、医療機関から6件(0.0028%)、製造販売業者から2件(0.0009%)。症状の概要に記載された症状名は、緊張やストレス等で起きる血圧低下や脈拍減少等を指す「血管迷走神経反射」、嘔吐、けいれん等。厚生労働省の専門部会では「12歳以上のワクチン1回目接種後の報告頻度と比較すると、低い傾向であった」と分析している。

 さらに4月1日までには、医療機関から7件、製造販売業者から6件の報告があった。医療機関から症状が「重い」と判断されたのは2件。このうち、7歳の男児は心筋炎・心膜炎疑いの事例が報告されたが、軽快が確認されているという。

 専門部会では、小児(5~11歳)ワクチン接種後の報告を受け、「ワクチンの接種体制に影響を与えるほどの重大な懸念は認められない」としている。
《奥山直美》

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