千葉県教育委員会は2022年3月、リーフレット「わいせつな行為の根絶に向けて~教職員一人一人の自覚にかかっています~」をWebサイトに公開した。児童生徒に対する性暴力を根絶するためのルールづくりや規範意識の醸成、セルフチェックのための確認シート、関連法規、相談窓口等の情報をまとめている。 千葉県(千葉市を除く)で、わいせつセクハラ行為により懲戒処分(監督責任を除く)を受けた教職員は、2018年度2人、2019年度6人、2020年度14人と、増加傾向にある。 教職員等による性暴力は、児童生徒の権利を著しく侵害し、生涯にわたって回復し難い心理的外傷や心身に対する重大な影響を与えるものであり、2021年6月には「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律」が公布。教職員等によるわいせつ行為に厳罰化を求める声が強くなってきている。 千葉県教育委員会は今回、教職員の不祥事根絶に向けたの取組みの一環として、リーフレット「わいせつな行為の根絶に向けて~教職員一人一人の自覚にかかっています~」を作成した。 リーフレットは、「自分の行動を意識しよう」「学校で取り組もう」「最近の処分事例を知ろう」「関連法規を理解しよう」「被害児童生徒への影響を考えよう」「セルフチェックで自らの言動を振り返ろう」「心の健康を保とう」という7つの視点で構成している。 自校児童生徒へのわいせつな行為のきっかけとなる私的なやりとりの絶対禁止、1対1の密室になりえない相談場所、教育公務員としての自覚の醸成等、学校で取り組むべきルールや環境を具体的に記載。最近の処分事例や関連法規とともに、セルフチェックのための「わいせつセクハラ確認シート」、教職員のための相談窓口も紹介している。 リーフレットは、千葉県教育委員会Webサイトから誰でも無料でダウンロードできる。