2025年度大学入学共通テストの新出題科目「情報I」の試験時間を60分とし、現行の教育課程履修者に経過措置を講じることが決まったのを受け、情報処理学会(IPSJ)は2021年10月1日、歓迎するとの意見を発表した。 文部科学省は9月29日、「令和7年度(2025年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告(補遺)」を通知。「情報」は、出題範囲や他教科の試験時間等を考慮して60分と決定。新たな出題科目「情報I」については、現行の教育課程履修者に現行の教育課程における選択必履修科目「社会と情報」「情報の科学」に対応する経過措置を講じるとした。 この決定を受けて、情報処理学会は10月1日、「各大学で大学入学共通テストの『情報』を入学者選抜に利用できる環境が整備されたことを歓迎します。多くの大学で入試に『情報』が採用されることを期待します」との意見を発表した。今後についても情報教育の推進に全面的に協力していくとしている。 情報処理学会では、大学入学共通テスト「情報」について、他の出題教科・科目とは独立した時間帯において、60分程度の試験時間が設定されるべきとの意見を公表していた。