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SSHに認定枠導入、評価ガイドライン策定…第二次報告書

 文部科学省の有識者会議は2021年7月5日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業について第二次報告書を公表した。新たな「認定枠(仮)」の導入、PDCAサイクル構築の指針となる「評価ガイドライン(仮)」策定を提言した。

教育行政 文部科学省
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)認定枠(仮称)の導入
  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)認定枠(仮称)の導入
  • SSH指定校の目指す姿(イメージ)
  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議 第二次報告書(概要)
  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議 第二次報告書(概要)
  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議 第二次報告書(概要)
  • スーパーサイエンスハイスクールの展開
 文部科学省の有識者会議は2021年7月5日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業について第二次報告書を公表した。新たな「認定枠(仮)」の導入、PDCAサイクル構築の指針となる「評価ガイドライン(仮)」策定を提言した。

 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)は、先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて生徒の科学的な探究能力等を培う高等学校等を指定・支援し、将来国際的に活躍しうる科学技術人材を育成する取組み。事業の今後の在り方を検討するため、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議」を設置して検討を重ね、第二次報告書を取りまとめた。

 第二次報告書では、SSH事業のこれまでの成果を整理するとともに、事業の趣旨や目的を再確認。SSH指定校に期待される役割には「将来、国際的に活躍し得る科学技術人材の育成」「地域における科学技術人材ネットワーク拠点の形成」「成果の普及・啓発の取組」をあげ、事業成果の最大化を図るため、国とSSH指定校、管理機関で目指すべき姿を共有する必要があるとした。

 従来の予算支援の取組みと別に、新たに「認定枠(仮)」を創設することも提言。制度の創設にともない、従来通りの予算支援を受ける「事業枠(仮)」と、一定期数以上のSSH実績のある学校が基礎枠としての予算支援を受けずに特色や強みを生かして継続的な取組みを行う「認定枠(仮)」に整理して、一体的に運用されるべきとした。

 また、管理機関・SSH指定校の有効なPDCAサイクルの構築を促すため、指針となる「評価ガイドライン(仮)」の策定も提言。SSH指定校の総数については、「認定校(仮)」も含め、当面は全国に約5,000校ある高等学校等の総数の5%にあたる約250校を目標とすることが適当であるとした。
《奥山直美》

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