イオンと横浜市立大学は2020年8月20日、相互の知見を活用した学生教育と社会連携を進めるために「包括的連携協定に関する協定書」を締結した。インターンシップおよびキャリア教育などによる次世代型人材育成などに、協力して取り組んでいく。 イオンは、次代を担う学生がグローバルに活躍し社会に貢献できる人材として成長するため、海外で事業展開するグループ会社での就業体験などによりグローバル思考の醸成や企業としての社会的役割を学ぶ「イオングローバルインターンシップ」を実施している。 横浜市立大学は、2018年4月にデータサイエンス学部を設置。ビジネスの現場における実践的な学びの場の提供やデータ活用を通じて、新たな社会的価値を創造できる人材を育成している。 今回の協定締結により、データサイエンス分野での研究成果の事業への有効活用、相互研修による資質・能力の向上、インターンシップおよびキャリア教育などによる次世代型人材育成に協力して取り組んでいく。 具体的には、横浜市立大学国際商学部を中心とした全学部生を対象に、イオンが実施する「イオングローバルインターンシップ」への参加機会を提供。就業体験などを通じて、異文化理解やグローバル人材に必要な素養を身に付ける機会とするほか、イオンから講師を派遣し、データサイエンス学部を中心とした全学部生に対してイオンのさまざまな事業から得た知見に基づく講義を行う。 また、データサイエンス学部3年次生をイオンのグループ会社であるイオンマーケティングに派遣。同社のデータサイエンティストが働く現場に配置し、課題に対して学生がデータに基づいた客観的な認識や課題解決アイデアを創出するために問題解決型学習PBL(Project-Based Learning)実習を行う。さらに、データサイエンスの学びに資する内容を共同で開発し、効果的なPBL演習を行っていく。