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カリキュラム・マネジメント取組事例、文科省が第2弾公開

 文部科学省は2020年7月31日、「新型コロナウイルス感染症に伴う児童生徒の学習保障に向けたカリキュラム・マネジメントの取組事例」の第2弾をWebサイトに公開した。複数年度にわたる教育課程編成のモデル案提示など、全国の教育委員会の好事例を紹介している。

教育行政 文部科学省
年間を見通した計画改善案の例
  • 年間を見通した計画改善案の例
  • E市教育委員会、A小学校の事例
  • 複数年度にわたって教育課程を編成する場合のモデル案の例
 文部科学省は2020年7月31日、「新型コロナウイルス感染症に伴う児童生徒の学習保障に向けたカリキュラム・マネジメントの取組事例」の第2弾をWebサイトに公開した。複数年度にわたる教育課程編成のモデル案提示など、全国の教育委員会の好事例を紹介している。

 「新型コロナウイルス感染症に伴う児童生徒の学習保障に向けたカリキュラム・マネジメントの取組事例」は、文部科学省が5月15日に出した通知「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等の実施における『学びの保障』の方向性等について」に基づく実際の取組事例について、地域や学校から収集した情報をもとにまとめたもの。6月30日時点での公表に続き、今回が第2弾となる。

 紹介しているのは、3つの教育委員会の事例。E市教育委員会の例では、関連する単元の統合、単元で扱う指導事項の精選などにより、年間指導計画案を改善。各学校の参考として、教科ごとの年間指導計画見直しのプロセス例、複数年度にわたって教育課程を編成する場合のモデル案を提示している。「家庭での学びを単元やカリキュラムの一部として取り入れる」という家庭学習の考え方を共通理解して「学習の保障」に臨んでいる小学校の例も取り上げている。

 F市教育委員会では、新しい生活様式のもとでの授業アイデアを教師向けにリーフレットで提示するなど、感染予防に配慮した学習活動を展開。コロナ対策をした運動会の新種目を生徒に募集するなど、主体的に学ぶ機会を教育課程全体で意図的に設定した中学校の例も示している。

 A県教育委員会では、臨時休業に備えICTを活用した学習支援に取り組む際の手順や留意点を提示。休業期間中から段階的なオンライン学習を導入した義務教育学校、動画配信と分散登校を組み合わせた臨時休業中の取組みを学校再開後の指導につなげる高等学校などの事例を掲載している。

 取組事例は文部科学省のWebサイトから公開している。
《奥山直美》

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