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オンライン授業アプリ「Comment Screen」講師のPC画面に投稿

 筑波フューチャーファンディング(TFF)と学生エンジニアのチームは2020年6月30日、オンライン授業アプリ「Comment Screen」が、筑波大学や東京大学の講義など、教育現場での利用が拡大していると発表した。

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  • 稲見昌彦教授の授業での学生反応
  • Comment Screenのアクティブユーザー推移
 筑波フューチャーファンディング(TFF)と学生エンジニアのチームは2020年6月30日、オンライン授業アプリ「Comment Screen」が、筑波大学や東京大学の講義など、教育現場での利用が拡大していると発表した。5月末時点で5万ユーザーを超え、3万1,221人以上の教員・生徒が利用していると想定される。

 筑波大生エンジニア冨平準喜氏が、大学生活を送る中で「授業中、教員に質問しづらい環境を改善したい」と問題意識を持ったことがきっかけで、オンライン授業アプリ「Comment Screen」を開発した。起業コミュニティー「Startup Weekend Tsukuba」で利用したところをTFFが発掘し、2019年に共同でリリースした。

 オンライン授業アプリ「Comment Screen」は、設定したQRコードを読み込むか、Webサイトから指定されたハッシュタグを記入することで、学生が講師のパソコン画面にコメントを投稿できる。投稿されたコメントは、ニコニコ動画のように画面上を横に流れる形で反映される。ZoomやMicrosoft Teamsなどのアプリと併用して自身の画面を投稿することで、大人数の双方向コミュニケーションが実現できる。基本機能は無償で利用可能。

 事例では、2019年度に筑波大学の落合陽一准教授による「コンテンツ応用論」の講義で利用し、好評を得た。2020年4月には東京大学総長補佐 稲見昌彦教授の講義で利用された。稲見教授のTwitterでは、「ダイレクトに反応が返ってくるし、コメントを拾いながら話を展開するというような双方向性も出せるし、ある意味対面講義より良かった」と紹介された。稲見教授のTwitterとそのリツイートをきっかけにダウンロード数が急速に増え、5月末時点で5万ユーザーを超えた。ハッシュタグの解析から最低でも290以上の授業で利用され、3万1,221人以上の教員・生徒が利用していると想定される。

 今後は、ユーザーから要望のあった「留学生向けに話している講義内容を字幕表示+自動英語翻訳してほしい」といった機能も実装していくという。

《工藤めぐみ》

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