文部科学省は2020年6月12日、「教育の情報化に関する手引」追補版を公表した。2019年12月の公表時から、「GIGAスクール構想」や遠隔教育推進のための「著作権法改正」などを追加し、イラストを追加したという。 「教育の情報化に関する手引」は、新学習指導要領のもとで教育の情報化が一層進展するよう、学校や教育委員会が実際に取組みを行う際の参考となるよう作成したもの。「教科等の指導におけるICTの活用」「学校におけるICT環境整備」など8章で構成される。文部科学省は2019年12月に公表したが、公表以降、環境整備関連予算の具体的な進め方を示したことから、このたび追補版を公表した。 おもな追補内容は、第7章「学校におけるICT環境整備」にて、「GIGAスクール構想」を踏まえたICT環境整備(第1節 ICT環境整備の在り方)と、遠隔教育の推進に資する著作権法改正「授業目的公衆送信補償金制度」(第3節 遠隔教育の推進)を追記。また、第4章「教科等の指導におけるICTの活用」にて、学習場面に応じたICT活用の分類例(10の分類例)のイラスト(第2節 ICTを効果的に活用した学習の場面の分類例)と、特別支援教育におけるICTを活用した学習場面のイラスト(第4節 特別支援教育におけるICTの活用)を追加した。 文部科学省のWebサイトでは、章ごとにPDF形式で掲載されており、誰でもダウンロードして閲覧できる。なお、教育の情報化に関する情報は、文部科学省から随時発信されているが、学校を取り巻くICT環境は急速に変化してることから、学校設置者における担当者に対して、同手引の情報に限らず引き続き注視するよう呼び掛けている。