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小中高校のICT活用、文科省が21の取組事例を紹介

 文部科学省は2020年5月27日、小中高等学校におけるICTを活用した学習の取組事例を公表した。同時双方向型のオンライン指導の実施例や学校再開後を円滑に進めるための取組みなど21の事例を紹介している。

事例 ICT活用
ICTを活用した学習の取組(同時双方向型のオンライン指導の実施)一例
  • ICTを活用した学習の取組(同時双方向型のオンライン指導の実施)一例
  • ICTを活用した学習の取組(環境整備)一例
 文部科学省は2020年5月27日、小中高等学校におけるICTを活用した学習の取組事例を公表した。同時双方向型のオンライン指導の実施例や学校再開後を円滑に進めるための取組みなど21の事例を紹介している。

 取組事例は、教育委員会・学校から寄せられた情報などをもとに、2020年5月26日時点で文部科学省がまとめた資料。「環境整備」「ICTを有効活用」「同時双方向型のオンライン指導の実施」「家庭学習用教材の充実」「クラウド等を活用した教員のテレワーク」の5種類に分け、教育委員会や学校の事例を7ページにわたって掲載している。

 環境整備の事例として、熊本県高森町教育委員会や大阪府箕面市教育委員会では、自宅でのオンライン学習を進めるため、インターネット環境のない家庭に対してルーターなどを貸与し、すべての児童生徒が遠隔授業や動画配信を閲覧できるように支援している。また、千葉県南房総市教育委員会では、廃棄予定だった市内学校のパソコン教室の端末を再セットアップし、端末がない家庭に対して貸与し、すべての子どもたちにパソコンを活用した家庭学習が行えるように支援している。

 同時双方向型のオンライン指導の実施例として、東京都文京区教育委員会では、オンラインによる双方向型学習支援を実施し、学校再開後、子どもたちがスムーズに学校生活を送れるように配慮している。また、東京都小金井市前原小学校では、休校中、テレビ会議システムを利用した朝の会を開き、担任と児童、児童同士が顔を合わせ、自分の学びや体験を交流し合う活動を実施している。
《工藤めぐみ》

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