立命館大学理工学部の岡田志麻准教授、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授、東京藝術大学COI拠点の小川類特任准教授は、運動・トレーニングを点数や音楽表現に変換するWebアプリ「Biosignal Art」を共同開発した。 Webアプリ「Biosignal Art」は、文部科学省と科学技術振興機構が2013年から開始した「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」において採択された「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点(立命館大学・順天堂大学COI拠点)」と「『感動』を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション拠点(東京藝術大学COI拠点)」の共同研究成果のひとつ。 新型コロナウイルス感染症の影響で日常生活が制限され、運動不足に陥っている人々のために、自分たちの研究成果で社会貢献できないかという研究者や学生の強い思いから、これまで培ってきた研究成果に基づき、約1か月という短期間で開発が進められた。 アプリでは、パソコンの内蔵カメラや外付けカメラで全身を映し、アプリからの指示に従って、運動・トレーニングを実施する。その後、画像内の関節位置情報から姿勢推定を実施することで、運動・トレーニング動作をいくつかのポイントに従って、点数に変換する仕組みになっている。運動・トレーニングの結果は点数だけでなく、音楽表現にも変換される。音楽表現と運動・トレーニング映像をあわせた動画をダウンロードして、結果を確認して楽しめる。 現在のバージョンで実施できる運動・トレーニングはスクワットのみだが、今後は運動・トレーニングや音楽のバリエーションを増やすほか、ダンスなどの多彩な身体表現も取り入れながら、楽しく継続可能なコンテンツを拡充させていくとしている。◆Biosignal Art価格:無料動作環境:パソコンのみに対応(パソコンの内蔵カメラまたは外付けカメラが必要)対応ブラウザ:Google Chromeのみ(順次、ほかのブラウザに対応させていく予定)