ネットアドバンスと小学館集英社プロダクション(ShoPro)、福井県立若狭高等学校(若狭高校)は2026年8月27日、三者連携協定を締結した。同協定に基づき、三者は教材や授業プログラムなどの開発・改善に協力し、若狭高校から全国へ広がる学びの発信を目指す。
同協定において、ネットアドバンスは、辞書・事典・書籍など70種約1,000冊のオンライン資料を収録する総合学習支援ツール「ジャパンナレッジSchool」を通じ、若狭高校の授業や探究学習を支える情報インフラを提供する。
ShoProは、教育コンテンツの企画・開発に関する知見と、企業・団体などとの連携によって培ってきたノウハウを生かし、若狭高校における教育実践や教材作成・教育方法の研究を支援するとともに、学校と実社会との接続をサポートする。
若狭高校は、2026年に放送されたドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」のモデルにもなった「宇宙食サバ缶」の取組みでも注目されている学校だ。「教科学習と探究学習を往還させながら、生徒が自ら問いをもち、知識を活用し、他者との対話を通して考えを深める教育」に取り組んできた実績を生かし、2社と同校教員との定期的な意見交換や、生徒への意識調査などを通じて、サービスの改善や教材・授業プログラムなどの開発に協力する。
今回の連携の目標は、若狭高校で使用するサービスの改善や教材・授業プログラムの開発にとどまらない。三者連携協定に基づき若狭高校で生まれた実践や成果を、同校だけのものとするのではなく、広く全国の学校へ展開していくことを目指す。今後、こうした取組みから生まれた教材や教育方法、教育コンテンツについては、「ジャパンナレッジSchool」を通じた提供も予定している。
若狭高校の現場で培われる実践知と、「ジャパンナレッジSchool」が提供する知識・情報、ShoProを通じて得られる企業・実社会の専門知をつなぐことにより、ほかの学校や自治体でも活用できる「教育の知」として広く還元し、日本の学校教育のさらなる発展につなげることを目指す。
若狭高校の渡邉久暢校長は「若狭高校の教育が全国から注目される機会が増えています。しかし、私たちが目指しているのは、『若狭高校だからできる教育』をつくることではありません。日々の授業や探究の中で試行錯誤し、生徒の姿から学びながらつくってきたものの中に、ほかの学校でも生かせるものがあるのなら、それを広く教育現場へ還元していきたいと考えています。学校には、目の前に生徒がいます。だからこそわかることがあります。一方、企業には学校にはない専門性や知識、技術、ネットワークがあります。今回、ShoPro、ネットアドバンスというそれぞれ異なる強みをもつ企業と連携することで、まずは若狭高校でよりよい教科学習・探究学習を実践し、そこで生まれたものを若狭高校だけのものにせず、より多くの子供たちの学びにつなげたいと考えています」とコメントしている。
若狭高校は、福井県小浜市に位置し、小浜藩校「順造館」を源流として1897年を創立の年とする県立高等学校だ。普通科、理数探究科、国際探究科、海洋科学科を擁し、それぞれの特色を生かした教育を展開している。2011年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、2024年度からは第III期として、若狭地域の豊かな自然、文化、産業、人材を生かした「地域資源活用型探究学習発展カリキュラム」の開発に取り組んでいる。
ネットアドバンスは、辞事典や学術資料を配信するデータベース「ジャパンナレッジ」を2001年にサービス開始し、法人向けと個人向けのサービスを提供している。法人向けサービスは、大学や研究機関、図書館などを中心に、国内外約700機関で利用されている。
ShoProは、「エデュテインメント」を理念に掲げ、メディア事業・エデュケーション事業を中心に事業を展開している。教育領域においては、長年にわたる幼児教室や通信教育の運営ノウハウを生かして幅広い世代へのサービスを展開しており、近年ではグループ企業のCOMPASSと共に運営する小中学校向け探究学習ライブラリー「SPARKE」にて、探究学習プログラムを提供している。








