三幸学園は2026年9月29日、東京都千代田区のJAビルでJA全農と「91農業の推進と食農教育活動の拡大に向けた連携協定」を締結する。農業現場の人手不足を背景に、講義や農業体験、実習、試験販売支援などを通じて若い世代が農業に関わる機会を広げ、農業関係人口の拡大と地域活性化を目指す。
農業現場では人手不足が課題となる中、専業農家だけでなく多様な形で農業に関わる人の裾野を広げることが求められている。JA全農が進める「91農業」は、人手不足に悩む農家と週末や都合の良い日に農作業をしたい人材をつなぐなど、幅広い人々が農業に触れる機会を創出する取組みである。短期的には農業基盤の維持・拡大、中長期的には地方創生や地域の活性化を図る。
同協定では、この91農業を教育分野にも広げる。JA全農が三幸学園の学生に対して91農業に関する講義や農業体験、実習、農業研修を行う。学生は生産現場で生産者や食材の背景を学び、その気づきを調理やメニュー開発などの専門分野に生かす。また、学生が開発した国産農畜産物を使う料理や加工品の試験販売もJA全農が支援し、食を起点に若者が農業や地域と関わる機会をつくる。
両者はこれまでも宮城県内を中心に連携を進めてきた。支援学校仙台みらい高等学園での米や野菜の生産・流通、鳥獣害対策に関する講義や技術指導のほか、仙台スイーツ&カフェ専門学校では農業生産法人での農作業実習や、JA全農の直営飲食店向けメニュー開発を実施してきた。今後は宮城県での事例をモデルケースとし、名古屋、大阪、関東など各地での協働を発展させ、全国展開を目指す。







