大学入試センターは、高校関係者向けに開催した「大学入学共通テスト説明協議会」のアーカイブ動画をWebサイトで公開している。このうち、「令和9年度(2027年度)大学入学共通テストについて」と題した動画では、科目選択やマークの誤り事例、留意点などが確認できる。
2027年度大学入学共通テストは、本試験が2027年1月16日・17日、追試験が1月23日・24日に行われる。おもな日程は、マイページ作成と受験上の配慮申請が2026年7月1日から10月2日、出願期間(出願内容の登録・検定料等の支払い)が9月15日から10月2日、出願内容の確認・訂正期間が10月9日から10月16日。受験票の取得・印刷は12月4日から。
出題教科・科目等については、「地理総合/歴史総合/公共」は「地理総合」「歴史総合」「公共」の3つの出題範囲の中から2つ、「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4つの出題範囲の中から2つを選択解答する。ただし、科目数としては「地理総合/歴史総合/公共」および「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」は、それぞれ1科目であることに注意が必要。解答する出題範囲の順序や時間配分は自由だが、解答時間60分の中で必ず2つの出題範囲を解答する。
科目選択を誤ると適切に採点されないため、特に注意する必要がある。誤った科目選択の例は、2科目登録で2科目とも同じ「地理総合/歴史総合/公共」または「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」を選択するケース。たとえば、「地理歴史、公民」で2科目とも「地理総合/歴史総合/公共」を選択し、第1解答科目で「地理総合」のみ解答、第2解答科目で「歴史総合」のみ解答するのは誤りで、適切に採点されない。
「地理歴史、公民」を2科目受験する場合は、6科目から最大2科目を選択解答するが、選択できない科目の組合せがある点にも注意すること。また、「地理歴史、公民」と「理科」は、あらかじめ登録した科目数から試験室を設定し、割り当てを行うため、試験当日に登録した科目数(1科目または2科目)を変更することはできない。
「地理歴史、公民」と「理科」は、解答にあたっても注意が必要。2科目受験する場合は、「第1解答科目」用と「第2解答科目」用の2枚の解答用紙が配布される。解答科目欄にはそれぞれ、解答する科目を1つだけマークするが、「地理総合/歴史総合/公共」および「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」を選択解答する場合は、第1面の解答科目欄と第2面の出題範囲欄の両方にマークする。
大学入試センターによると、前年度入試では第1面で「違う科目をマークする」「複数科目をマークする」、第2面で「片方のみマークする」「両方に同じ出題範囲をマークする」というマークの誤り事例があったという。
このほか、不正行為については2027年度入試より、通信機能のある電子機器類の取扱いとして、試験時間中は電源が切られていても、かばんの中にしまっていなければ使用しているものとして不正行為とされる。「衣類のポケット等にしまっている」「机やイスの上に置いている」「引き出しの中に入れている」というケースはいずれも不正行為とみなされる。
携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末 (スマートウォッチやスマートグラスなど)、タブレット端末などのほか、通信機能があれば電子辞書やICレコーダー、ワイヤレスイヤホン、音楽プレーヤーなども電子機器類に該当する。
通信機能のある電子機器類を使用した不正行為の事例には、「洋服の袖にスマートフォンを隠して使用」「股の間にスマートフォンを隠して使用」をあげている。不正行為を行った場合は、その場で受験の中止と退室を指示され、それ以後の受験はできなくなる。また、受験した共通テストのすべての教科・科目の成績が無効となり、状況によっては警察へ被害届を提出するなどの対応を取る場合があるとしている。
2027年度(令和9年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト説明協議会は2026年6月23日と26日、高校教員や教育委員会の高校担当など、全国の高校関係者を対象にオンラインで開催された。アーカイブ動画は全5本あり、「Web出願手続きについて」「受験案内」「受験上の配慮案内」などの説明動画も公開している。














