文部科学省は2026年8月17日、報告書「ライフサイエンス研究支援基盤の今後の在り方について」を公表した。NBRP、NLDP、BINDSの3事業を今後より密接に連携させ、AIによる活用を前提とした「AI-ready」なデータ基盤の構築を目指すことなどを提言した。
ライフサイエンス研究は、医療や創薬、バイオ産業などを支える重要な研究分野。今回の報告書では、主要な3つの研究基盤事業について、これまでの成果や課題を整理し、2027年度以降の次期事業に向けた方向性を示した。
NBRP(ナショナルバイオリソースプロジェクト)とNLDP(ナショナルライフサイエンスデータベースプロジェクト)は、日本のライフサイエンス研究者に広く開かれた共通基盤。NBRPは研究に必要な生物資源「バイオリソース」を、NLDPはライフサイエンス分野のデータを扱う。一方、BINDSは、大学や研究機関がもつ優れた研究成果の実用化を支援する生命科学・創薬研究支援基盤事業となっている。
今後は、この3事業を日本のライフサイエンス研究を支える3つの柱として、より密接に連携・協力させ、一体的に機能する体制を目指す。具体的には、NBRPが提供する「バイオリソース」を用いてBINDSの先端機器で「高度な解析」を行い、そこから得られた高品質なデータをNLDPの「データプラットフォーム」に集積するサイクルを想定。共通する方向性として、AIによる活用を前提とした「AI-ready」なデータ基盤への転換を求めている。
報告書は、科学技術・学術審議会の研究計画・評価分科会に設置されたライフサイエンス委員会 基礎・横断研究戦略作業部会で7月31日に取りまとめられた。








