内閣府の男女共同参画局は2026年6月25日、「女性版骨太の方針2026(女性活躍・男女共同参画の重点方針)」を公表した。「健康」「成長戦略分野」「地域」の3つを重点分野とし、女性活躍に向けた取組みを戦略的、体系的に強化する。成長戦略分野では、「文理の壁」打破と各領域での女性活躍に向けた人材育成を進める。
女性版骨太の方針は、女性活躍・男女共同参画の取組みを加速するために、毎年6月をめどに政府決定し、各府省の概算要求に反映しているもの。2026年版では、3月13日に閣議決定した「第6次男女共同参画基本計画」に基づく取組みを一層強力に推進するための方針として具体化している。
3つの重点分野のうち、「成長戦略分野」では17の戦略分野において女性活躍を推進するとしている。対象となる分野は、AI・半導体、造船、量子、合成生物学・バイオ、航空・宇宙、デジタル・サイバーセキュリティ、コンテンツ、フードテック、資源・エネルギー安全保障・GX、防災・国土強靱化、創薬・先端医療、フュージョンエネルギー、マテリアル(重要鉱物・部素材)、港湾ロジスティクス、防衛産業、情報通信、海洋。多様な視点によるイノベーションや担い手の拡大を通じ、日本経済の発展につなげる。
人材育成では、理工系女子人材の倍増に向け、大学の工学系学部における女子学生割合を2040年に36%へ引き上げる目標を示した。説明資料によると、2025年度学校基本調査をもとに作成した大学工学系の女性比率は17.9%で、男性は82.1%。理学では女性29.4%、男性70.6%、人文科学では女性63.8%、男性36.2%となっており、文理による男女比率の違いが示されている。
加えて、大学や高等専門学校では、戦略分野に対応した学部などの新設・転換を推進。数理・データサイエンス・AI教育の高度化も進める。また、専門高校や専門学校、文理横断的な学びや先進的な理数系教育を実施する高校への支援を後押しするほか、女子児童・生徒へ働きかける取組みも盛り込んだ。理系進路選択支援プログラムなどを通じて理系分野への興味・関心を喚起するほか、最先端の科学技術を学ぶ機会や、理工系のロールモデルに触れる機会を提供する。保護者や教員も対象とし、包摂性に配慮した情報活用能力向上のための教材開発を進める。
そのほか、女性版骨太の方針2026では、「女性の生涯にわたる健康支援」「女性が活躍でき、暮らしやすい地域づくり」「安全・安心が確保される社会の実現等」についても具体的な方針を示している。詳細は男女共同参画局Webサイトで確認できる。










