探究学習支援事業を展開するミラッソは2026年1月8日、探究学習や起業家教育を部活動として支援するプログラム「アントレ部」の効果実証に協力できる全国の中学校・高等学校を対象に、次期「モニター校」の募集を開始すると発表した。
2022年度より高等学校で「総合的な探究の時間」が必修化され、生徒が自ら問いを立てて解決する力が求められている。一方で、指導ノウハウの不足や教員の多忙化が課題となり、授業外での個別指導やコンテスト挑戦へのサポートが十分に行き届かない現状がある。
同社はこれらの課題に対し、動画教材とAIワークを活用した学習システム「MiraPASS(ミラパス)」と、月1回の学外ワークショップを組みあわせた「アントレ部」を提供している。教員の専門スキルや準備時間を最小限に抑えつつ、生徒が全国規模のビジネスコンテスト入賞を目指せる環境を整備した。
2025年10~11月にかけて、岩倉高等学校(東京都台東区)、かえつ有明中・高等学校(東京都江東区)、京都府立洛東高等学校(京都市)などの生徒が参加し、「アントレ部」合同ワークショップを実施した。
第1回(10月4日)では「活動開始とテーマ発表」として、「自らが切り開く精神」を掲げ、心理的安全性を重視した場で活動を開始。生徒たちは「高齢者の孤食」や「eスポーツ導入」など、自身の問題意識に基づく社会課題解決テーマを発表した。その後チーム編成を行い、アンケートやポスター掲示など、ビジネスにおける仲間集めの具体的な手法について議論した。
第2回(11月1日)では「サービス企画と仮説検証」として、考案したテーマを具体的なサービス企画へ落とし込む活動を行った。ターゲットとなる顧客のニーズを探るための「仮説」を立て、インタビューやアンケート調査の手法を学習。自分たちのアイデアが社会課題の解決につながるか検証し、企画をより具体化させるための準備を進めた。
第3回(11月28日)では「企画のブラッシュアップと目標設定」として、相手の発言に「反応」することの重要性を学ぶアイスブレイクの後、進捗に応じ「壁打ち(企画相談)」と「悩み相談」の2コースに分かれた。講師との対話を通じ、生徒は「プロジェクトとして成立する方向性」を見出し、連想ゲーム等の対話技法を習得。次回に向け、MVP(試作品)制作やコンテスト書類作成の目標を設定した。
事後アンケートでは、参加者から「失敗してもよいからまずはやってみる、という意識が変わりました」「自分の考えを明確にすると自然と人が集まると学び、ハッとさせられました」「ターゲットを誰にするかなど、具体的なビジネス視点の必要性をあらためて感じました」といった感想が寄せられたという。
今回、2026年度の本格展開を視野に、全国の中学校・高等学校を対象にモニター校の募集を開始した。募集数は若干校(先着順)、費用は無料。期間は契約締結後から2026年3月末まで。提供内容は、AIデジタル教材「MiraPASS」の生徒・教員アカウント発行、月1回のオンライン合同ワークショップへの参加権(起業家講師による指導)、教員向けコミュニティおよび運営サポート。
対象は全国の中学校、高等学校、高等専門学校(部活動、同好会、有志プロジェクト等)。応募条件は、担当顧問(連絡窓口・安全管理担当)を1名配置できること(専門的な指導スキルは不要)、月1回程度の活動場所(教室等)を用意できること、活動のようす(写真・インタビュー等)の広報利用に協力できること。
参加生徒は今後、12月に開催される「マイプロジェクトアワード」や、1月以降に開催される「中高生探究コンテスト」「全国情報教育コンテスト」などのコンテストへのエントリーを目指す。
同社は、このプログラムを通じて教員の働き方改革を推進すると同時に、生徒が自ら未来を切り拓く力(アントレプレナーシップ)を育む教育環境の構築を目指すとしている。










