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山形県の27年度教員採用、1次試験7/11…要件緩和や秋選考本格化

 山形県教育委員会は2025年12月16日、2026年度に実施する「2027年度(令和9年度)採用 山形県公立学校教員選考試験」について、制度の変更点や今後のスケジュールを公表した。現職・元職教員を対象とした出願要件の緩和や、秋選考の本格実施などの方針を打ち出している。

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令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験における変更点
  • 令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験における変更点
  • 令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験における変更点
  • 令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験のスケジュール等

 山形県教育委員会は2025年12月16日、2026年度に実施する「2027年度(令和9年度)採用 山形県公立学校教員選考試験」について、制度の変更点や今後のスケジュールを公表した。現職・元職教員を対象とした出願要件の緩和や、秋選考の本格実施などの方針を打ち出している。

 2027年度採用における変更点では、元職教員特別選考および現職教員特別選考における出願要件の緩和を実施する。従来は小学校または中学校での勤務経験者に限定されていたが、今後は特別支援学校を含め、3年以上の勤務経験と該当する免許状を有していれば、小学校・中学校・特別支援学校のいずれにも出願できるようになる。

 1次試験の東京会場についても対象を広げる。2027年度採用では、中学校および特別支援学校中学部で新たに「技術」を追加。小学校、特別支援学校小学部、中学校(国語、理科、技術)、特別支援学校中学部(国語、理科、技術)が対象校種・教科となる。また、高等学校については実施要項で対象教科・科目を公表する予定。あわせて、元職教員特別選考IIIおよび現職教員特別選考IIIを対象とした秋選考を本格的に実施し、年度途中での人材確保にも対応する。実施要項は10月下旬に公表される予定。

 制度面では、大学推薦特別選考における加点制度を拡充する。大学推薦特別選考に出願したすべての受験者に10点を加点し、3年次特別選考A合格者については加点を15点とする。また、小学校英語の採用枠は2028年度採用までとし、それ以降は実施しない方針を示した。一方で、中学校または高等学校英語の普通免許状を有する者への加点措置は継続予定としている。また、これまで2次試験で紙面実施していた適性検査は、2次試験前にオンラインで実施する方法に変更となる。

 2027年度採用試験の今後の予定として、校種別の採用予定数は2026年3月下旬に、実施要項は4月中旬に公表される見通し。1次試験は7月11日、2次試験は9月1日から3日に行われる。秋選考は10月下旬に実施要項を公表し、12月上旬に選考試験が予定されている。オンラインによる教員採用ガイダンスも開催予定で、詳細は山形県のWebサイトで順次案内される。

《畑山望》

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