日本女子大学は2025年11月4日、ベトナムのホーチミン市建築大学(University of Architecture Ho Chi Minh City)と学術交流に関する大学間協定を締結したと発表した。今後、建築分野での国際連携を推進すべく短期プロジェクトなどでの交流を予定している。日本女子大学にとって37校目の協定大学となる。
学術交流に関する大学間協定は9月30日に締結した。今後、日本女子大学とホーチミン市建築大学は、建築分野での国際連携を推進すべく短期プロジェクトなどでの交流を予定。ホーチミン市建築大学のオフィシャルパートナーである野村不動産とともに、産学連携の取組みを展開していく。
日本女子大学にとって、ホーチミン市建築大学は37校目の協定大学。ベトナムの大学との連携は、フエ大学外国語大学、ハノイ土木大学、ハノイ建築大学に続き4校目となる。
ホーチミン市建築大学は、1924年に「東インドシナ美術学校」として設立され、1950年代~1960年代にかけて建築教育が分離・発展し、サイゴン建築学部(Faculty of Architecture in Saigon)として独立。1975年の南北ベトナム統一を経て、1976年に現在の「ホーチミン市建築大学」として正式に設立された、ベトナムを代表する公立の建築専門大学。建築、都市計画、デザインなど幅広い分野を網羅し、実践的な教育や国際連携にも積極的に取り組んでいる。
ホーチミン市建築大学の学部は、建築学(Department of Architecture)、都市計画学(Department of Urban Planning)、都市インフラ工学(Department of Urban Engineering)、工業美術学(Department of Industrial Art)、土木工学(Department of Civil Engineering)、基礎科学(Department of Basic Sciences)、政治理論学(Department of Political Science)、インテリア建築学(Department of Interior Architecture)、美術学(Department of Fine-Arts)で構成している。
日本女子大学の篠原聡子学長は「都市の成長と文化の融合が進むベトナムとの連携は、建築やまちづくりを学ぶうえで大きな意義をもつ。協定を通じて、学生や教員の交流、共同研究などを一層推進し、互いの知見を高め合いながら、新たな価値を共に創り出していきたい。実践的な学びを通して、学生が国際的な視野と創造的な感性を育んでくれることを期待している」とコメントしている。
日本女子大学では、学部生を対象に在学中に1学年相当まで留学ができる「協定大学留学」と「認定大学留学」の2種類の留学制度を設けている。アメリカのセブンシスターズと呼ばれる名門女子大学のウェルズリー・カレッジやマウント・ホリヨーク・カレッジをはじめ、世界的にも教育・研究活動で評価の高い大学と締結している。
大学が認める留学は、大学の学修の延長として専門科目の一部を外国で学ぶことや異文化でのコミュニケーションを体得することに主眼が置かれている。また、留学学生の経済的負担を軽減するため独自の奨学金制度を設け、より多くの学生が積極的に留学できるよう支援している。








