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ノーベル賞受賞で、研究環境の強化に意欲…文科相10/10会見

 日本人研究者2人がノーベル賞を受賞したことを受け、文部科学省のあべ俊子大臣は2025年10月10日の記者会見で、基礎研究の振興に向けた予算確保、研究支援人材の体制整備、研究時間の確保など、研究者の研究環境の改善に向けた取組みに意欲を示した。

教育行政 文部科学省
あべ俊子文部科学大臣記者会見(2025年10月10日)
  • あべ俊子文部科学大臣記者会見(2025年10月10日)

 日本人研究者2人がノーベル賞を受賞したことを受け、文部科学省のあべ俊子大臣は2025年10月10日の記者会見で、基礎研究の振興に向けた予算確保、研究支援人材の体制整備、研究時間の確保など、研究者の研究環境の改善に向けた取組みに意欲を示した。

 2025年のノーベル賞では、大阪大学特任教授の坂口志文氏によるノーベル生理学・医学賞に続き、京都大学特別教授の北川進氏がノーベル化学賞を受賞した。

 10月10日に会見したあべ大臣は「わが国の研究者が高い研究水準を有することをあらためて世界に示すものであり、国民とっても大きな誇りと励みになるもの。国民を代表して心からお祝いを申し上げる」と祝意を表した。

 2人にはあべ大臣から電話をかけて、祝意を直接伝えたと説明。10月8日に北川氏と電話した際には、基礎研究を重視すること、若手研究者の研究時間の確保、研究支援人材に関する施策の必要性について要望があったことを振り返り、「今後もわが国から優れた科学技術イノベーションの成果が創出されるよう独創的で多様な基礎研究の支援と研究支援人材の育成等の研究環境の改善に向けた施策に一層取り組んでまいりたい」と語った。

 大学等の研究者の研究時間の確保に向けては、「研究活動を支える体制整備に加え、学内の事務負担や教育負担の軽減、教育費の申請等に関わる負担の軽減、研究設備・機械等の整備・共用・高度化の推進等を総合的に推進する必要がある」と指摘。事務負担、申請負担のDX化などを通じて、大学等の研究環境のさらなる充実と強化に努める考えを示した。

《奥山直美》

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