群馬大学と群馬県立女子大学は2025年8月5日、「連携・協力に関する協定」を締結した。今回の協定により、一方の大学が保有する教材を、他方の大学が利用して授業を実施することができるようになる。
群馬大学は、「地域に根差し、知的な創造を通じて、世界の最先端へとチャレンジし、21世紀を切り拓く大学へ」をビジョンに掲げ、社会課題を解決できる実践力をもつ人材育成の強化に取り組んでいる。
一方、群馬県立女子大学は学術の中心として、広く知識を授け、深く専門の学芸を教授研究するとともに、地域社会における文化の進展に寄与し、国際化社会に対応し得る広い教養と豊かな情操を備えた人材育成に取り組んでいる。
群馬大学と群馬県立女子大学は、これまでにも群馬県内の大学として単位互換に関する包括協定を締結し、学生の学修機会の拡大を図ってきたが、「連携・協力に関する協定」を新たに締結した。
今回の協定により、一方の大学が保有する教材を、他方の大学が利用して授業を実施することができるようになる。両大学が相互に連携しながらそれぞれの資源を有効活用することで、さらなる教育の質の向上が期待される。
最初の取組みとして、群馬大学の数理データ科学教育研究センターが作成したデータサイエンスに関する教材を、群馬県立女子大学が利用する予定。数理データ科学教育研究センターでは、文部科学省から特色あるプラス取組みに選定されたMDASHリテラシーレベル、応用基礎レベルのデータサイエンス教育を実施している。さらに、学内だけではなく群馬県教育委員会と連携したDXハイスクールへの教育モデル開発や地域のリカレント教育の推進など、群馬県におけるデータサイエンス教育の中心として活動している。