「子どもいじめ防止学会」の設立記念大会が2025年7月12日・13日の2日間、東京経済大学にて開催される。分科会を通じて多職種連携をいじめ対策に活用する重要性について議論を深める。記念講演には「尾木ママ」で知られる尾木直樹氏が登壇予定。
同学会は、いじめのない社会の実現をめざし、教育、法曹、医療などの専門家たちが2023年4月に設立。2021年に発生した旭川でのいじめ事件の再調査委員会で副委員長を務めた野村武司氏が代表理事を務める。いじめの早期発見や防止、対処に関する学術研究および社会啓発活動を進め、情報交換を促進し、いじめによって影響を受ける子供とその家族への支援を目指す。
当日のプログラムは、1日目に総会や学会設立の挨拶、こども家庭庁による行政説明、記念シンポジウム「いじめから子どもの命を守る」などが予定されている。シンポジウムでは、旭川いじめ自殺事件を振り返るパネルディスカッションが行われ、野村武司氏、伊東亜矢子氏、仲真紀子氏、斎藤環氏、尾木直樹氏が参加する。
2日目には、桝屋二郎氏による特別講演「いじめ研究の国際比較とわが国のいじめ研究」、藤川大祐氏による教育講演「いじめと学校」が行われる。午後には分科会が開かれ、「子どもの権利保障につながる調査委員会運営とは?」や「子ども中心に、それぞれの視点で、次の一歩を考える」といったテーマで議論が行われる。
参加費は、会員8,000円、学生会員4,000円、非会員1万円。懇親会費は一律4,000円。申込みは同学会のWebサイトより受け付ける。
◆「子どもいじめ防止学会」設立記念大会
日時:2025年7月12日(土)11:30~19:00
2025年7月13日(日)10:00~16:00
会場:東京経済大学 国分寺キャンパス(東京都国分寺市南町1-7-34)
対象:学会員、教育・法曹・医療・福祉関係者など広く社会問題に関心をもつ人
参加費:会員8,000円、学生会員4,000円、非会員1万円(懇親会費は一律4,000円)
申込方法:学会のWebサイトより