関西大学イノベーション創生センターは2025年5月27日、インド最古の工学機関であるインド工科大学ルールキー校のイノベーション支援機関「iHUB DivyaSampark」と、日本の大学や機関としては初めてとなる部局間協定を締結する調印式を実施する。世界的に注目を集めるスタートアップ・イノベーション分野で、国際的な産学連携をさらに強化する。
近年、日本国内ではインド進出を産官が後押しする機運が高まっており、関西においても現地企業とのマッチングを促進する新たな組織が発足している。この流れの中で、関西大学が「学」として加わることで、産・官・学の連携体制構築が一層進展することが期待される。
世界有数の工学教育機関であるインド工科大学ルールキー校の「iHUB DivyaSampark」は、インド政府科学技術省と連携し、技術開発、人材、テクノロジーインキュベーション、スタートアップおよび国際的な共同研究を行うハブ機関である。これまでにオーストラリア、台湾、韓国の著名な大学や機関と覚書を締結してきた。
関西大学イノベーション創生センターは、同機関との協力により、スタートアップ支援や学際的研究、持続可能な社会の実現を目指した取組みを本格化させるなど、両機関が連携し、地球規模の課題解決と新たな価値創造に取り組む。今回の協定は、両機関にとって国際的な産学連携の強化と地域経済の活性化に向けた大きな一歩となると期待される。
調印式は、5月27日午前11時から、関西大学千里山キャンパスのイノベーション創生センター内で行われる。インド工科大学ルールキー校のiHUB DivyaSamparkからManish Anand氏(Board Member and CEO)とIshita Mongia氏(Assistant Manager, HR&Marketing)が出席。関西大学からは、石川正司イノベーション創生センター長(化学生命工学部教授)と西川浩平副センター長(経済学部教授)が参加する。