横浜市教育委員会は2025年4月30日、2025年度実施の横浜市公立学校教員採用候補者選考試験「春チャレンジ選考試験」について、第一次試験の実施結果と選考基準を発表した。適性検査「SPI3」を活用して初めて行われた「春チャレンジ選考試験」第一次試験は、受験者数245人、合格者数93人、受験倍率は2.6倍となった。
「春チャレンジ選考試験」は、横浜市が今回初めて実施した新しい選考試験。民間企業や公務員試験で幅広く導入されている、リクルートマネジメントソリューションズ提供の適性検査「SPI3」(性格検査・基礎能力検査)を第一次試験とし、4月2日から15日までを受験期間に設定。テストセンター方式のため、全国どこからでも受験可能で、採用の間口を広げ、受験機会を増やすことを狙いとしている。
「春チャレンジ選考試験」の募集校種は小学校、募集人員は約50人。これに対して302人が応募し、245人が第一次試験を受験。このうち、93人が合格した。受験倍率は2.6倍だった。
4月30日に公表された第一次試験選考基準によると、「SPI3」の基礎能力検査の結果(80点満点)を第一次試験の得点とし、高得点者から合格者を決定した。第一次試験の合格者数は、現時点の採用予定数の2倍程度の人数を目安として算出したという。
第一次試験合格者を対象とした第2次試験は、5月24日または25日のうちの指定する1日で、横浜市役所において模擬授業と個人面接を行う。最終合格発表は6月中旬予定。なお、「春チャレンジ選考試験」第一次試験の不合格者は、例年通りの日程で実施する夏の試験に申し込むことができる。夏の試験の申込受付は5月12日午後5時まで。