スプリックスは2025年4月26日、エジプト・アラブ共和国教育・技術教育省と、エジプト国内における教育分野でのさらなる協力推進に向け、基本意向書（LOI）を締結した。エジプトで累計100万人が参加したTOFASの成果を礎に、数学カリキュラム、教科書、デジタルプラットフォームの共同開発を進めていく。
スプリックスはこれまで、基礎学力の国際的な測定を目的とした「TOFAS（Test of Fundamental Academic Skills）」を通じて、エジプト国内約1万4,000校・約100万人の生徒に対し試験を実施し、高い評価を得てきた。今回のLOI締結は、2022年10月に締結された最初の基本協定書（MOU）に続くものであり、エジプト教育省との連携をさらに深化させるものとなる。
カイロで行われた締結式では、エジプト教育省カリキュラム開発中央局監督官のアクラム・ハッサン教授とスプリックス海外事業部の左右真哉部長が署名し、ムハンマド・アブデル・ラティーフ教育・技術教育大臣および岩井文男在エジプト日本国特命全権大使が立会人として参加した。
エジプト教育省では現在、対面授業とオンライン学習を組みあわせた教育の拡充に取り組んでいる。今回の合意に基づき、スプリックスのカリキュラム開発における知見と、豊富なデジタルアセスメント・学習コンテンツを活用し、小学1年生から高校3年生を対象とした数学カリキュラム、教科書、およびデジタルプラットフォームの共同開発を進める予定だ。
今後は、基本意向書に基づき、早期に新たなMOU締結を目指し、具体的な実施内容や役割分担について合意を図る予定。この取組みは、スプリックスの教育理念である「教育を通して世界中の人に人生の新たなステージを提供する」というビジョンを体現するものであり、今後も教育分野での国際貢献を継続し、世界各国の子供たちの未来を支える教育環境の構築に尽力していくとしている。
