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「実践的英語力」を育む楽しい放課後、KidsUPと世界最大規模の教育サービス会社ピアソンがタッグ

 学童保育型英会話スクールKidsUPは、実践的な英語力向上を目指し、ピアソンの英語4技能テスト「English Benchmark Young Learners」を導入する。楽しく学ぶ環境を提供しながらテストを取り入れ、子供の成長を可視化することで、英語教育の質を向上させる狙いがある。

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「実践的英語力」を育む楽しい放課後、KidsUPと世界最大規模の教育サービス会社ピアソンがタッグ
  • 「実践的英語力」を育む楽しい放課後、KidsUPと世界最大規模の教育サービス会社ピアソンがタッグ
  • 左から、KidsUPのカリキュラム監修を務める萓忠義氏(応用言語学博士・学習院女子大学教授)、KidsUP取締役副社長 辻球一氏、ピアソン・ジャパン 代表取締役社長 寺西裕氏
  • 各資格・検定試験とCEFRとの対照表
  • 「中学生の英語力」/令和5年度「英語教育実施状況調査」
  • 「英語のシャワーを浴びれば、子供の脳はスポンジのように英語をどんどん吸収していく」萓忠義氏(応用言語学博士・学習院女子大学教授)
  • KidsUP取締役副社長 辻球一氏。「KidsUP」は、関東を中心に36校(2025年3月現在)を展開する学童保育型英会話スクール。3歳から中学生までの子供たちに、長時間のオールイングリッシュ環境を提供している
  • 「EBYLは、4技能の総合得点に加え、それぞれの技能ごとのスコアを可視化し、特定のスキルの成長も追跡できる」ピアソン・ジャパン 代表取締役社長 寺西裕氏
  • EBYLの指標「Global Scale of English(GSE)」とCEFRの対照表。EBYLは、CEFR「B1+」終了までのすべてのレベルで利用可能

 KidsUPは学童保育型英会話スクールで、現在、関東を中心に36校を展開。3歳から中学生を対象にオールイングリッシュの環境を提供している。“LEARN with FUN(楽しく英語を学ぶ)” をモットーに、実践的な英語コミュニケーションスキルを習得できる独自カリキュラムを開発。2025年度からは、子供たちの成長を測る新たな指標として、ピアソンの英語能力テスト「English Benchmark Young Learners(以下、EBYL)」を導入する。

 KidsUPが、子供の英語力を伸ばすために「EBYL」を導入する理由とは。KidsUP取締役副社長 辻球一氏、KidsUPのカリキュラム監修を務める萓忠義氏(応用言語学博士・学習院女子大学教授)、そしてピアソン・ジャパン 代表取締役社長 寺西裕氏に、日本の英語教育の課題や、EBYLの特徴、これからの英語学習のあり方について聞いた。

左から、KidsUPのカリキュラム監修を務める萓忠義氏(応用言語学博士・学習院女子大学教授)、KidsUP取締役副社長 辻球一氏、ピアソン・ジャパン 代表取締役社長 寺西裕氏

【KidsUP(キッズアップ)】 2025年で創業10年を迎える、関東を中心に36校(2025年3月現在)を展開する学童保育型英会話スクール。3歳から中学生までの子供たちに、長時間のオールイングリッシュ環境を提供。応用言語学に基づいた独自カリキュラムを採用し、楽しく効果的に実践的な英語コミュニケーションスキルを習得させることを目指す。

応用言語学博士・学習院女子大学教授  萓忠義(かやただよし)氏 上智大学外国語学部英語学科を卒業後、同大学院を経て、米国北アリゾナ大学で博士号を取得。東京大学、早稲田大学、立教大学、上智大学などで英語を指導し、応用言語学の知見を生かした効率的な英語学習法を提唱。英語4技能試験に関する著書も多数執筆。KidsUP創業時より、同スクールの教育プログラムを監修している。

【ピアソン・ジャパン】イギリスに本社を置く世界最大規模の教育サービス会社Pearson PLCの日本法人。ピアソンは世界標準のCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)(※)に準拠し、さらに発展させた指標 Global Scale of English(GSE)を開発し、教材やアセスメントの基盤としている。世界各国で大学の出願時や移住の際の英語力の証明として認められている「Pearson Test of English (PTE)」、企業や社会人向けに実践的な英語コミュニケーション能力を評価する「Versant by Pearson」、中高生向けのクラス分けテスト「Level Test」に4技能テスト「Benchmark Test」、6歳から13歳の学習者向けの英語4技能テスト「English Benchmark Young Learners(EBYL)」などを提供。すべて同じ世界標準の指標で測れるため、生涯学習に対応している。
※外国語の習熟度を同一の基準で測るために開発された国際的な指標


伸び悩む日本の子供の英語力

--小学校での英語必修化・教科化から5年目を迎えます。日本の子供たちの現在の英語力についてどのように感じていますか。

辻氏:世界的に見ると、日本の子供たちの英語力は低い水準にあり、実際に「英語を使う」レベルには達していないのが現状です。小さな子供であれば、1年ほどアメリカやイギリスに滞在し、現地の学校に通うことで自然に英語が話せるようになります。しかし、日本国内の英語教育は「お勉強の時間」になりがちで、実践的な英語力が十分に身に付いていないと感じています。

萓氏:英語4技能(聞く・話す・読む・書く)のレベルを測る指標としてCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)というものがあります。初心者レベルのA1から、ネイティブでも取得が難しいとされる上級のC2までありますが、最新の文部科学省の調査結果によると、日本の中学英語教育でA1レベルに到達できた生徒は年々微増しているものの、50%にとどまっています。

各資格・検定試験とCEFRとの対照表/画像出典:文部科学省
「中学生の英語力」/令和5年度「英語教育実施状況調査」(画像出典:文部科学省)

寺西氏:ピアソンは世界約200か国で事業を展開し、2億人以上の学習者を支援しています。今回、KidsUP様に導入していただく6歳から13歳の子供向けの英語力測定テストEBYLは、世界40か国以上で年間10万テスト以上受験されています。そのスコアを比較しても、日本の子供たちの英語力は低い状況です。

萓氏:英語力が低いまま大人になると、改善はなかなか難しいのが現状のようです。EF Education First(EF) が発表している英語能力評価 「EF English Proficiency Index(EF EPI)」 の2024年ランキングでも、日本は116の国・地域の中で前年の87位から92位に下がり、アジア23か国・地域中で16位にとどまっています。従来型の日本の英語教育では、大人になったときに世界標準レベルで英語を活用することが困難という未来が容易に予測できてしまうのです。

辻氏:こうした状況を打破したいと考え、KidsUPでは放課後の時間を使って、日本にいながら海外と同じような英語漬けの環境で、さまざまな体験を行うことで自然な形で英語力を身に付けることを目指しています。

萓氏:子供の脳は吸収力が高く、英語のシャワーを浴びればスポンジのように英語をどんどん吸収していきます。その時期にベストな英語の環境を与えるという点で、KidsUPのプログラムはかなりユニークで画期的だといえます。

「英語のシャワーを浴びれば、子供の脳はスポンジのように英語をどんどん吸収していく」萓忠義氏(応用言語学博士・学習院女子大学教授)

「暗記」から「伝える」英語へ。KidsUPのスピーチコンテスト

--KidsUPの特徴について詳しく教えてください。

辻氏:KidsUPでは、英語学習の初期は「聞く・話す」のコミュニケーション技能にフォーカスし、その後「読む・書く」の技能を強化することで、4技能をバランスよく育てることを目指しています。使用する教材はすべてオリジナルで、細部まで萓先生に監修していただいております。

 日本人は特に、自己表現力や、自分の意見をわかりやすく伝える力、他人を納得させて動かす力が弱いと感じます。こうした力を強化する取り組みの一環として、6年前からスピーチコンテストに力を入れています。現在では約5,000人の会員のほぼ全員が参加し、教室ごとの予選から始まり、地区予選、準決勝、決勝へと進みます。2024年度の決勝は東京の私立中学・高校の体育館を使用して開催され、子供たちは約500人の観客の前でスピーチしました。

KidsUP取締役副社長 辻球一氏。「KidsUP」は、関東を中心に36校(2025年3月現在)を展開する学童保育型英会話スクール。3歳から中学生までの子供たちに、長時間のオールイングリッシュ環境を提供している

萓氏:小学校の学習指導要領でも「話すこと」は「やり取り(会話)」と「発表(スピーチ)」の2つに分けられています。しかし日本における「発表」は、暗記した内容をただ読み上げるだけになっているケースが多いと感じます。一方、グローバル社会で求められる「発表」とは、アイコンタクトやジェスチャー、声の抑揚や間の取り方までを含めた総合的な自己表現です。KidsUPのスピーチコンテストは、それらを鍛える絶好の機会になっているのではないでしょうか。

辻氏:スピーチコンテストでは、参加者の英語レベルを初級「LAND」、中級「SKY」、上級「GALAXY」、最上級「SPECIALIST」の4つに分け、レベル別に競います。そうすることで、子供たちはKidsUPに通い続けた1年後、3年後、5年後にどれだけの英語力が身に付くのかを明確にイメージできます。

萓氏:英語は 「言語」であると同時に「技能」でもありますから、スポーツと同じように、同じレベルの子供たちが切磋琢磨しながら、英語力を伸ばすことができるのは良いですね。私もKidsUPのスピーチコンテストの審査員を務めていますが、年々子供たちの英語レベルが向上していることを実感しています。

子供の英語力の伸びを測るEBYLとは

--KidsUPでEBYLを活用することになった背景について教えてください。

辻氏:KidsUPの児童・生徒は、小学3~4年生の約97%がCEFRのA1をクリアし、約70%がA2をクリア。5~6年生ではA1到達者は100%、A2は約94%、B1は約50%に達しています。毎年確実に成長していることがわかりますが、CEFRのA1やA2は範囲が広いため、1年間頑張ってもA1の範囲内での成長にとどまり、A2には届かないケースもあります。そのため、成長を可視化しづらいという課題がありました。

 子供たちが英語を学ぶ上でもっとも重要なのは、自分の英語力の成長を実感し、それが学習のモチベーションにつながることです。英語をスポンジのように吸収する時期の、子供たちの細かな成長を測るテストが必要だと考え、KidsUPではEBYL導入を決めました。

寺西氏:6歳~13歳を対象としたEBYLの指標「Global Scale of English(GSE)」では、A1よりも低いレベルの10から、C2の上位にあたる90までの尺度をもち、より細かく評価します。

EBYLの指標「Global Scale of English(GSE)」とCEFRの対照表。EBYLは、CEFR「B1+」終了までのすべてのレベルで利用可能

 4技能の総合得点に加え、それぞれの技能ごとのスコアを可視化し、特定のスキルの成長も追跡できます。保護者向けの個人レポートには、スキル向上のために取り組むべきアクティビティのヒントや、次の目標を示す「CAN-DOリスト」(※)が含まれており、学習計画の立案や自己評価にも役立ちます。※「英語でできる行動」を記しリスト化したもの。学習指導要領でも、外国語科の目標は各領域(聞くこと・読むこと・話すこと(やり取り)・話すこと(発表)・書くこと)ごとに「何ができるようになるか」という観点で設定されていることから、「CAN-DOリスト」の活用が提言されている。

「EBYLは、4技能の総合得点に加え、それぞれの技能ごとのスコアを可視化し、特定のスキルの成長も追跡できる」ピアソン・ジャパン 代表取締役社長 寺西裕氏

辻氏:KidsUPでは、世界標準で子供たちの英語力を測定したいと思っているので、受験が目的となる日本国内版の英語の検定はお勧めしていません。世界標準で能力を測るEBYLは、楽しく取り組める工夫がされていながら、実践的なスキルを測ることができます。私たちの方針と非常に相性が良いのです。

寺西氏:EBYLは、上達するのが早い子供の英語力を測るという観点からも最適なテストです。おもに次のような特徴があります。

EBYLのおもな特徴

 ・オンライン受験可能
 ・事前にサンプル問題を試すことで、出題形式に慣れることができる
 ・テスト時間はレベルに応じて約20分~約40分と短いため子供が飽きない
 ・こまめに成長の進度を測定できる(年間学習の開始時、中間地点、終了時の3回の受験を推奨)
 ・ゲーム感覚で楽しみながら集中できる
 ・テスト前の音声確認システムにより、受験時のエラーが少ない
 ・安価で家庭の負担を抑えられる
 ・AI技術を活用した自動採点で、数分以内にスコアが算出される
 ・学習者のスキル向上をサポートする「CAN-DOリスト」含め、詳細なレポートが提供される(ご家庭向け、指導者向け2種)


 自信をもってお勧めいたしますので、ぜひご家庭でもお子さんの英語力向上に役立ていただきたいですね。

ゲーム感覚で楽しくテストに取り組むことができる

子供の未来を広げる英語力、継続こそが鍵

--今後EBYLに期待することはありますか。

辻氏:KidsUPとしてもEBYLを導入したばかりですが、今後はその認知度が高まり、日本全国に受験者が広がることを期待しています。近年では英語入試を導入する私立中学校が増えていますので、中学受験でもこのスコアを活用できるようになれば良いですね。世界標準の英語力を身に付けながら受験にも備えることができる環境が整えば、子供たちの可能性をより広げることができるでしょう。

 さらに今は進学の選択肢として、海外大学も視野に入れる時代です。「学校の英語の成績は良いが、いざ留学してみたら現地でコミュニケーションが取れない」という事態を防ぐためにも、本当に使える英語力を身に付けることを目指しています。そのためにも、子供たちがEBYLを活用しながら英語の実践力を磨き、受験と実践的な英語学習を両立できる環境を整えていきたいですね。

--実践力が測れることで、自分の英語力の伸びを実感できるというEBYLならではの強みが広く普及すると良いですね。

寺西氏:今回、KidsUP様でEBYLを導入していただくことになりましたが、辻さんとも「テストの点数を上げること自体が目的になってはいけない」という点で意見が一致しています。スコア対策をして受けるテストではなく、KidsUP様で英語のシャワーを浴びて、自然に楽しく学んだその実践的な英語力を確認するような形で使っていただければと思います。

EBYLのレポートは、クラス用、先生用、保護者用があり、子供ひとりひとりの進度に応じて、学習サポートが必要なポイントが解説されている

 また、ピアソンでは先生向けの指導ツールを含めさまざまな教材を揃えていますので、KidsUP様の「楽しく自然に学ぶ」ことを学習の面からもご支援できればと希望しています。たとえば、物語の世界に夢中になりながら語彙力や読解力を身に付けることができる多読に活用いただける子供向けの「Pearson English Kids Readers」(※)も豊富なレベル、タイトルでご用意しています。※世界的に有名な物語、ディズニーやマーベルの映画作品を幅広いレベルの英語学習者向けにリライトしたリーダーシリーズ。音声やアクティビティ付きで楽しく学べる。

萓氏:語学学習において、多読は一般的によく行われていますが、すぐに効果が出るものではないため、長期的に習慣付けることが大切です。

寺西氏:KidsUP様では家庭で英語に触れる機会を増やすための取り組みはされていますか。

辻氏:KidsUPは、共働きのご家庭を支援することを基本スタンスとしています。そのため、学校の宿題もKidsUPの時間内で終わらせてから帰宅できるようにしており、家庭での学習を強制することはしていませんが、近年は「家庭でも英語に触れさせたい」というニーズが高まっており、ご要望に応える形で、家庭学習用のテキストもご用意しています。けれども、子供たちにとっていちばん重要なのは「英語は楽しい」と思えることです。ご家庭でお子さんが英語を使ったらとにかく褒めてください、と保護者の方々にはお伝えしています。

KidsUP四谷スクールのようす。オールイングリッシュ環境の中で、子供たちは自然に英語を話し、伸び伸びと過ごしていた

寺西氏:子供たちには、間違えを恐れず、「できた」「伝わった」と自信をもてる経験をたくさん作ってほしいですね。

萓氏:日本の英語教育は 「受験のための英語」から「実践的な英語」へと進化する必要があります。そのためには、日常生活の中に英語が自然にある環境をいかにつくるかが鍵だと思うのです。その意味で、KidsUPの環境は理想的ですし、EBYLを活用することで、実践的な英語力を一歩ずつ伸ばしていってもらえたらと期待しています。


 私自身、日本の英語教育の中で20年かけて英語を取得したが、幼少期をアメリカで過ごした娘は、あっという間に私の英語力を超えてしまった。英語のシャワーの効果と子供の吸収力の凄さを痛感している。これからの日本の子供たちには、英語習得に最適な環境やツールを生かし、「世界を選択肢にできる未来」を歩んでほしいと願っている。

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学童保育型 英語・英会話スクール「KidsUP」
《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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