日本ユニセフ協会は2025年3月31日、こども家庭庁との共催キャンペーン「こどものけんりプロジェクト」の一環で制作した動画教材を用いた模擬授業動画2本と実践授業動画3本、実践レポート1本を、新たに公開したと発表した。
日本ユニセフ協会は、2024年9月から推進する「こどものけんりプロジェクト」の一環として、学校・園などでの子供の権利の学びと実践に活用できるよう、NHKエデュケーショナルの協力で開発したさまざまな教材や情報を、特設サイト「先生のためのツールボックス」で提供している。
このプロジェクトで公開しているコンテンツは、教育現場だけでなく、一般家庭や子供が集まる施設などでも楽しんで視聴できる内容となっている。模擬授業動画と実践授業動画の中でそれらの動画教材や指導案などの具体的な使い方を示し、活用を促すことで、日本における子供の権利の正しい理解と普及を目指す。
新たに公開した模擬授業動画は、小学校低学年と中学生向けの授業を想定したものがある。小学校低学年向けは、NHK Eテレのアニメーション番組「アイラブみー」の主人公“みー”と仲間たちが登場する動画教材「あたりまえ認定~これってカワイイ?ヘン?」、中学生向けは、プロジェクト応援キャラクター「ジーン&ケーン」が登場する動画教材「学んでみよう!子どもの権利」を扱う。講師はいずれも、NHK for School番組委員、道徳教科書編集委員、文部科学省学校DX戦略アドバイザーなどを務める安井政樹准教授(札幌国際大学)が務めている。
実践授業動画と実践レポートには、2024年11月から2025年2月の間に、首都圏の小中学校で行われた授業のようすと、授業を行った教諭による実践レポート、PTA主催の活動レポートが含まれる。
すでに公開している指導案やワークシートなどのコンテンツとあわせて、動画教材の教育現場などにおける活用をサポートする。また全国の学校や園などから、この一連のコンテンツを活用した授業や活動などの実践報告を募集する。
募集案内は4月に全国の学校・園に配布し、募集を開始する。参加校・園には「参加賞」として賞状を、またその園児・児童・生徒には「こどものけんりプロジェクト」のステッカーが贈られる。報告は特設フォームのほか、メール・ファックスでの応募も受け付ける。