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日本版EntreComp v1ガイド公表…アントレ教育促進へ

 文部科学省は2025年3月31日、大学等におけるアントレプレナーシップ教育の方針となる「日本版EntreComp v1」と利用を促進するための「日本版EntreComp v1ガイド」を公表した。大学の教職員向けに作成されたもので、これからアントレプレナーシップ教育を始める場合の指針や、すでに実践している教育の振り返りに活用できる。

教育行政 文部科学省
日本版EntreComp v1ガイド 冒頭
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  • 全国アントレプレナーシップ醸成促進事業オフィシャルサイト

 文部科学省は2025年3月31日、大学等におけるアントレプレナーシップ教育の方針となる「日本版EntreComp v1」と利用を促進するための「日本版EntreComp v1ガイド」を公表した。大学の教職員向けに作成されたもので、これからアントレプレナーシップ教育を始める場合の指針や、すでに実践している教育の振り返りに活用できる。

 日本版EntreComp v1は、EUが2016年に定めた「EntreComp」をもとに、より日本の教育現場で使いやすいよう整理・提案されたもの。日本におけるアントレプレナーシップ教育をより推進しやすくするために、コア・コンピテンシーとして「機会の発見」「資源の動員」「不確実性、曖昧さ、リスクへの対処」の3つを取り上げ、それぞれに紐付く計10個のコア・スキルから構成されている。さらに、コア・スキルを身に付けるためのおもな学習活動を示し、教育現場で実践しやすい方針としてまとめた。

 さらに、「全国アントレプレナーシップ醸成促進に向けた調査分析等業務」の一環として、教育効果の測定指標具体化ワーキンググループが日本版EntreComp v1ガイドを作成。日本版の10個のコア・スキルを教育実践へとつなげていくための補足資料となっている。

 ガイドは、アントレプレナーシップ教育に携わる大学教職員向けに作成されており、初めてアントレプレナーシップ教育の授業を設計する際にどのスキルを伸ばすか、また、すでに実践している教育活動がどのスキルを重視したものになっているかなど、授業設計や授業改善に活用することができる。

 今回作成された日本版EntreComp v1およびガイドは、今後数年以内に刷新することを前提に作成されているという。アントレプレナーシップという概念自体が世界的にも発展途上であり、教育者の経験や研究に応じて解釈が変わるため、ガイドも固定的なものではなく、教育現場でのさらなる工夫や発展を推奨するものとなっている。そのため、各大学等において教職員が行うアントレプレナーシップ教育の内容を制約するものではなく、最新のアントレプレナーシップ教育の研究を参照しながら、日本版EntreComp v1を超えて教育に工夫することを推奨するとしている。

 日本版EntreComp v1およびガイドは文部科学省Webサイトから見ることができる。また、全国アントレプレナーシップ醸成促進事業オフィシャルサイトでは、全国での取組みや教育実践に向けたモデルプログラムなどを紹介している。

《畑山望》

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