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学びの多様化学校、全国58校に拡大…文科相3/21会見

 あべ文部科学大臣は2025年3月21日、記者会見を行った。会見では、2025年4月に開校予定の「学びの多様化学校」や、第57回国際化学オリンピックの日本代表決定、朝鮮学校を高校無償化等の対象に加える要望などについて述べた。

教育行政 文部科学省
あべ俊子文部科学大臣記者会見録(2025年3月21日)
  • あべ俊子文部科学大臣記者会見録(2025年3月21日)

 あべ文部科学大臣は2025年3月21日、記者会見を行った。会見では、2025年4月に開校予定の「学びの多様化学校」や、第57回国際化学オリンピックの日本代表決定、朝鮮学校を高校無償化等の対象に加える要望などについて述べた。

 文部科学省は、2025年4月に開校予定の学びの多様化学校として、3月19日付で23校を新たに指定した。これにより、2024年度時点で35校だった学びの多様化学校は、全国で58校に拡大することになる。また、5月には7つの県で県内初の開校を迎える予定であるという。

 学びの多様化学校は、不登校対策(COCOLOプラン)に基づき、文部科学省が設置を促進している。文部科学省は、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策に引き続き取り組む方針を示している。

 また、第57回国際化学オリンピック大会の日本代表として4名が選出されたことを発表した。2025年7月に開催される同大会において、日本代表は日頃の努力の成果を十分に発揮し、他国の代表生徒と交流を深めることが期待されている。文部科学省は、初等中等教育における理数系教育の充実と次世代の科学技術イノベーション人材の育成に努めるとしている。

 一方、朝鮮学校を高校無償化等の対象に加える要望について、文部科学省は関係法令に基づき適切に運用していると説明した。要望書にある朝鮮学校への不当な差別との指摘については、当たらないと考えている。高等学校等就学支援金は、法令上対象である学校に通う生徒が日本国内に在住していれば国籍を問わず支援対象となるが、朝鮮学校は法令に基づく審査基準に適合しなかったため、対象外とされている。文部科学省は、各所管制度について法令に基づき適切に運用していく方針を示した。

《風巻塔子》

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