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神戸市外国語大とANA総研、PBL授業を新設

 神戸市外国語大学とANA総合研究所は2025年1月23日、連携に関する基本協定を締結した。この協定に基づき、ANA総合研究所が授業運営のノウハウを提供する形で、神戸空港国際化に関する課題解決型(PBL)授業を2025年度前期より新設することが決定した。

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ANA総合研究所と神戸市外国語大学が連携協定を締結
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 神戸市外国語大学とANA総合研究所は2025年1月23日、連携に関する基本協定を締結した。この協定に基づき、ANA総合研究所が授業運営のノウハウを提供する形で、神戸空港国際化に関する課題解決型(PBL)授業を2025年度前期より新設することが決定した。

 この協定の目的は、神戸市外国語大学(以下、神戸市外大)とANA総合研究所(以下、ANA総研)が人的・知的資源の交流と活用を図り、教育、研究等の分野で相互に協力することにより、社会の発展と教養豊かな国際的人材の育成に寄与することにある。ANA総研の地方航路を活用した地域振興の知見を生かし、神戸空港の国際化を契機とした関西地方の地域振興や経済活性化について学ぶPBL授業に取り組む。

 具体的な連携内容としては、2025年度前期に開講される経済経営コースの科目「ミクロ経済政策2」において、ANA総研との連携によるPBL授業を新たに実施する。この授業では、人口減少に直面する神戸市の地域活性化を重要な政策課題とし、エアライン・ビジネスに焦点を当てる。国際空港やエアライン関連ビジネスが抱える課題を経済・経営学的な視点から分析し、国際空港化する神戸空港の利活用について考える。

 ANA総研は2006年に設立され、航空事業に関する幅広い戦略を調査研究し、地域活性化や観光振興、人材育成に取り組む「価値共創シンクタンク」である。産学連携分野では、これまで累計79校で講義やキャリア支援を通じて人材育成に貢献してきた。今回の協定では、学生のプロジェクト運営支援など、PBLに関する「授業運営ノウハウ提供」という新たなビジネスモデルに取り組む。

 神戸市外大は1946年に神戸市立外事専門学校として設立され、1949年に大学に昇格した。現在、2学部6学科と1研究科8専攻を擁する国内唯一の公立外国語大学。今回の協定により、神戸市外大とANA総研は、PBL授業の充実・拡大、神戸市内企業との連携授業、キャリア支援を通じた社会貢献や地域創生の推進について、産学協働で検討を進める。

《神林七巳》

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