2025年1月17日、文部科学省は2024年12月8日に実施された日本語教員試験の再試験において、採点ミスがあったことを発表した。採点ミスは「応用II（読解）」の2つの設問で発生し、誤った正解表を用いて採点が行われた。今回、再採点が行われたが、合格者数に変更はないという。
採点ミスの背景には、試験問題の作成および採点におけるチェック体制の不備があったとされる。文部科学省は、今後の再発防止策として、チェック体制を2段階から3段階に増やし、作問担当者の事前研修を強化することを決定した。これにより、複層的なチェック体制を確実に実施し、同様のミスが再び起こらないようにすることを目指す。
今回の採点ミスにより、受験者に対しては全員が正解とされ、再採点結果が通知された。文部科学省は、受験者に対して謝罪を行うとともに、今後の試験運営においては、より一層の注意を払うことを表明している。
日本語教員試験は、日本語教育に携わる教員の資格を認定するための重要な試験であり、受験者にとっては大きな影響を与えるものである。今回のミスを受け、文部科学省は試験の信頼性を高めるための取組みを強化し、受験者が安心して試験に臨める環境を整えることが求められている。
なお、日本語教員試験の再試験結果に関する詳細は、文部科学省のWebサイトにて公開されており、PDF形式での閲覧が可能である。閲覧にはAdobe Acrobat Readerが必要であり、同ソフトは開発元のWebページから無償でダウンロードできる。
