2024年12月25日、駿台グループのDiversity Studyは、Lacicuの全株式を譲り受ける株式譲渡契約を締結し、Lacicuを完全子会社化したことを発表した。これにより、両社の教育ICTサービスを組み合わせ、さらなる利便性と質の向上を目指す。
Diversity Studyは、大学受験指導の地域格差を解消するため、全国の教育機関向けに駿台グループで新たに開発したICT受験指導サービスを提供している。主軸となる「駿台Diverse」は、駿台の指導ノウハウをパッケージ化した学習塾・予備校向けの大学受験指導サービスで、2024年に全国46教室でスタート。2025年度には、全国約480教室に導入予定。また、2024年11月からは、指導者向けの「大学受験コーチング検定」や、視覚活用で記憶するアプリ教材「ヴィジュアル記憶シリーズ」などの提供も開始している。
2016年創業のLacicuは、全国の学習塾向けに教育ICTサービスを提供している。おもなサービスには、大学入試情報をWeb上で手軽に検索できる「進路指導.net」や、個人塾でも自塾ブランドの動画配信が可能なアプリ「Liew」、生徒の大学受験勉強の自立を促す「受験コンパス」、集客ツール「ジュクマ」などがある。
駿台グループは106年の歴史を背景に、「究極の個別最適学習」の実現を目指したEdTech分野の強化を推進している。今回の完全子会社化により、両社の教育ICTサービスを融合し、全国の学習塾や指導者が抱える課題や多様なニーズに応えるきめ細かなサービスの開発・提供を進める。
Lacicuが提供する既存のサービスは継続されるが、駿台グループの各種サービスと融合することで、さらなる拡充を図るという。Diversity StudyとLacicuの連携により、教育ICTサービスの質向上が期待される。駿台グループは、これらの取組みを通じて、生徒の学力向上に寄与し、教育現場における新たな価値を提供していく方針だ。