教育業界ニュース

神奈川県と東京高専、協定締結で社会課題解決へ

 神奈川県と東京工業高等専門学校(以下、東京高専)は2024年12月13日、「連携と協力に関する協定」を締結したと発表した。これは、両者が協力して県内の社会課題の解決に取り組むことを目的としている。東京高専は「社会実装教育」を通じて、学生をイノベーションを実現できる技術者として育成しており、この協定により、さらにその取組みを強化する。

教育行政 その他
神奈川県
  • 神奈川県
  • 神奈川県と東京工業高等専門学校との連携と協力に関する協定

 神奈川県と東京工業高等専門学校(以下、東京高専)は2024年12月13日、「連携と協力に関する協定」を締結したと発表した。これは、両者が協力して県内の社会課題の解決に取り組むことを目的としている。東京高専は「社会実装教育」を通じて、学生をイノベーションを実現できる技術者として育成しており、この協定により、さらにその取組みを強化する。

 東京高専は、機械、電気、電子、情報、物質などの工学分野で活躍する技術者を育成する5年制の高等教育機関。特に「社会実装」を重視し、学生たちは企業や地域が抱えるリアルな課題を自ら発見し、学んだ知識と技能を総動員してチームで試作・改良を重ね、実際に社会に投入して外部からの評価を得るプロジェクトに取り組んでいる。このような教育を受けた学生は、社会から高い評価を得ている。

 今回の協定では、おもに3つの内容が含まれている。(1)社会実装教育を通じた社会課題解決に関すること、(2)科学技術の振興に関すること、(3)その他社会課題解決に資する取組みに関することである。具体的には、東京高専が実施する社会実装教育において、神奈川県が抱える社会課題の研究を行い、相互に連携して解決に取り組む。また、東京高専が県内で実施する科学技術に関するイベントを県内の子供たちに周知し、科学技術に触れる機会を提供する。さらに、東京高専と県内企業の連携を促進し、新たな価値の創出を目指す。

 神奈川県では、SDGsの達成に向け、多様な主体とのパートナーシップにより、社会課題の解決に取り組んでいる。今回の協定もその一環であり、県内の科学技術の振興や社会課題の解決に寄与することが期待されている。

《佐藤愛》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top