NTTドコモ モバイル社会研究所は2024年10月24日、「2023年親と子の調査」から「貸与された情報機器の家庭での利用について」公表した。小中学生の約7割が貸与された情報機器を家庭で利用していることがわかった。
「2023年親と子の調査」は2023年11月、関東1都6県の小・中学生とその親を対象に訪問留置調査を実施した。回答数600。今回は、貸与された情報機器の家庭での利用についての調査結果を公表した。
「貸与された機器は家庭においてどのくらい利用されているか」の調査は、「小1~小3」64%、「小4~小6」76%、「中学生」67%、「全体」69%で、約7割が貸与された情報機器を家庭で利用していることがわかった。
次に「具体的にどのような使われ方をしているか」については、「学校の宿題での利用」がもっとも多く「小4~小6」67%、「小1~小3」56%、「中学生」55%、「全体」59%。ついで「学校のオンライン授業」が「全体」30%、「学校の連絡事項」が「全体」25%、「学校の健康観察」が「全体」12%と続いた。
貸与された情報機器の家庭での利用内容を経年変化でみると、「学校の宿題での利用」が2021年は49%だったが、2023年は59%に上昇、「学校のオンライン授業」は2021年が43%だったが2023年は30%に減少、「学校の健康観察」「学校の出欠の報告」も減少し、コロナ禍の影響による「オンライン授業」の影響を受けていることがわかった。
「家庭が所有する情報機器の利用」では、「学校の出欠の報告」がもっとも多く「小1~小3」48%、「小4~小6」45%、「中学生」38%、「全体」43%。ついで「学校の連絡事項」が「全体」36%、「学校の健康観察」が「全体」17%と続いた。
今回の調査では、約7割の小中学生が貸与された情報機器を家庭で利用し、貸与された機器を利用して約6割が宿題を実施。宿題での利用は上昇傾向にあることがわかった。
「子どもに関する調査結果」は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しており、ICT利用状況全般の調査結果などもまとめている。